生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)

「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」公募(補完)研究の公募(追加公募)について

 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター(以下「生研センター」という。)は、農林水産省が定める「農林水産研究基本計画」等に則しつつ、民間企業、大学、独立行政法人、都道府県の試験場、地方独立行政法人等による生物系特定産業技術に関する研究開発を支援しています。平成25年度補正予算及び平成26年度予算で措置された「革新的技術創造促進事業」を国から交付された運営費交付金により実施することを予定しており、本事業において以下の対象研究領域の委託研究の実施を希望する研究機関等を一般に広く募ることにいたしました。
 本事業への応募を希望される方は、公募要領に従って提案書を提出してください。

1. 事業の趣旨

 農林水産・食品分野は食を通じて、人の生命や健康の維持に直結し、人が自然環境に手を加えることにより継続する産業であることから、その研究は医学、工学、理学など異分野との境界領域が数多く存在します。近年、異分野との融合研究としては、農林水産物、食品の機能性研究において医学、栄養、薬学との連携が進んでいるものの、概して、自らの研究機関のみ、あるいは同一分野内の研究独法と都道府県試験場が基礎研究から実用化研究までを分担して実施する垂直統合型の研究が多く、いわゆるクローズド・イノベーションによる研究が進められています。
 一方、欧米においては、分野をまたいだ研究ネットワークが構築され、それぞれの研究機関、企業が保有する技術やアイデアを持ち寄る形で、オープン・イノベーション研究が進められ、国際的な技術競争力を高めています。
 このため、本事業では、我が国の農林水産業・食品産業の国際競争力の強化を図るため、農林水産業の生産現場や消費者等のニーズを踏まえ、遺伝子工学、医学、ICT、ナノテクノロジー等異分野の革新的な技術を農林水産・食品分野へ活用する研究開発について、公募を通じて研究を委託することとしています。

それぞれの条件等詳細については、以下の該当する項目を参照してください。

2. 対象研究領域、公募類型及び公募する研究の内容等

(1) 対象研究領域

 本事業は下記の1)~4)の4つの研究領域について、計画研究と公募(補完)研究の公募を以下の経緯のとおり進めてきたところです。
 本追加公募は、『4) 工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発』の『ナノ構造体シリカを用いた素材開発』に関する公募(補完)研究の課題を追加で募集するものです。その他の1)~3)の研究領域については、拠点研究計画及び補完研究計画のいずれも採択機関が決定しており、本追加公募では募集いたしませんのでご注意ください。公募内容の詳細については、公募要領の『2 (3)公募する研究の内容等』を必ずご確認ください。
【研究領域】
 1) 医学・栄養学との連携による日本食の評価(本追加公募の対象外)
 2) 情報工学との連携による農林水産分野の情報インフラの構築(本追加公募の対象外)
 3) 理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発(本追加公募の対象外)
 4) 工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発(本追加公募で公募するものです)

【経緯】
平成26年6月 拠点研究計画採択(参考HP:
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunyakyodo/news/2014/053158.html
平成26年9月 補完研究計画採択(参考HP:
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunyakyodo/news/2014/054204.html

【拠点研究機関の研究内容】
下記PDFファイル『拠点研究機関研究概要(詳細版)【高機能性素材】』及びHPをご覧ください。
拠点研究機関研究概要(詳細版)【高機能性素材】(PDF:1.30MB)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunyakyodo/news/2014/053191.html

(2) 公募する研究の内容等

今回追加で募集する研究内容は、下記のとおりです。提案いただく課題の単位は原則、小課題([1]、[2])ごととしますが、複数の小課題をまとめた提案が可能です。あわせて、公募要領の『4 (2)研究費の上限』をご確認ください。

研究領域:工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発
研究内容:ナノ構造体シリカを用いた素材開発
               [1] もみ殻中の非晶質シリカ高効率抽出プロセスの構築(純度、安全性(毒性)、品質の向上)
               [2] 用途開拓及びこれに適合する素材開発研究へのフィードバック(物性、コスト、新機能等)

公募内容の詳細については、公募要領の『2 (3)公募する研究の内容等』を必ずご確認ください。

3. 公募期間

公募(補完)研究【追加公募】平成27年1月20日(火曜日)~2月13日(金曜日) 12:00

4. 公募要領等

 (1) 公募要領

 ●公募(補完)研究【追加公募】公募要領(PDF:1.14MB) 

 (2) 提案書様式

 ●公募(補完)研究【追加公募】提案書(Word:100KB)

 (3) 異分野融合研究戦略(平成26年5月15日農林水産省公表)

 「医学・栄養学との連携による日本食の評価」研究戦略

 「情報工学との連携による農林水産分野の情報インフラの構築」研究戦略

 「理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発」研究戦略

 ●「工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発」研究戦略(PDF:1.32MB)

http://www.s.affrc.go.jp/docs/ibunya/index.htm

 (4) 関係する通知、指針及び規程

 ●「国民との科学・技術対話」の推進について(基本的取組方針)(PDF:122KB)

 ●ライフサイエンス分野におけるリサーチツール特許の使用の円滑化に関する指針(PDF:25.8KB)

 ●農林水産省所管の研究資金に係る研究活動の不正行為への対応ガイドライン(農林水産省作成) (PDF:221KB)

 ●研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)(農林水産省作成) (PDF:188KB)

 ●不適正経理に係る試験研究の中止等実施要領(PDF:143KB)

 ●研究活動の不正行為に対する試験研究の中止等実施要領(PDF:119KB)

 ●農林水産省の所管する研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針(PDF:138KB)

【参考】事業の概要(概算決定PR版)

 ●「民間活力を活かした研究の推進」(PDF:511KB)

 (5) 契約方法

 複数の研究機関等が共同して事業を実施する場合は、複数の研究機関等による研究グループを構成していただき、当該研究グループの代表機関と生研センターが直接委託契約を締結することとなります。
 詳細については、公募(補完)研究公募要領の別紙3『「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」に係る契約方式について』を参照して下さい。

5. 応募方法

 応募者は、府省共通研究開発管理システム(以下「e-Rad」という。http://www.e-rad.go.jp)を使用して、応募してください。研究グループによる応募の場合は代表研究機関の代表者がコンソーシアム等の研究内容をとりまとめた上で応募してください。
 e-Radを利用して応募するためには、あらかじめ研究機関及び研究者情報の登録手続きを行う必要があります。研究費の配分を受ける研究機関は全て登録が必要ですが、少なくとも提案書を提出する拠点研究機関は提案書提出までに登録が必要です。また、共同研究機関は採択までには登録していただく必要があります。登録手続きには日数を要する場合がありますので、現在未登録の機関については余裕を持って登録手続きをしていただくようご注意ください。なお、他省庁等が所管する制度・事業で登録済の場合は再度登録する必要はありません。(詳しくは、e-Rad担当窓口にお聞きください。)
 応募の際には、e-Rad上で所属研究機関の事務代表者による応募情報の承認を受ける必要があります。応募期間内に事務代表者による承認がない場合には、応募情報は生研センターに提出されませんのでご注意ください。その他e-Radを使用するに当たり必要な手続きについては、e-Rad上の情報を参照してください。

http://www.e-rad.go.jp/shozoku/system/index.html

6. 今後のスケジュール

・公募開始(公示) 1月20日(火曜日)
・応募受付締切 2月13日(金曜日) 12時00分
・面接審査 2月中~下旬予定(必要に応じ書面審査)
・委託先決定 2月下旬~3月上旬予定
・契約締結 3月下旬予定

 (注)スケジュールは、審査状況等により変更することがあります。変更については、生研センターより応募者の方へ随時お知らせいたします。

7. その他

ご不明な点につきましては、下記担当者まで直接お問い合わせください。