研究代表者氏名及び所属
北 潔
(国立大学法人東京大学大学院医学系研究科)
研究実施期間
平成24年度~28年度(5年間)
研究の趣旨・概要
寄生虫感染の治療はもとより、飼料添加剤としての抗寄生虫薬は、家畜動物の生産性向上を図る上で極めて重要な役割を果たし、伴侶動物においても寄生虫による健康被害を防ぐためにはその使用が欠かせない。しかし抗寄生虫薬への全面的な依存によって、世界的に薬剤耐性の寄生性線虫が拡大し、また毒性の強い薬剤が用いられている。本研究はこの問題の解決を目標とし、標的酵素の構造生物学的解析に基づく薬剤の分子設計とケミカルバイオロジーの手法を用いて畜産獣医領域における抗寄生虫薬の創薬に活かすものである。これにより、高い効果と特異性を持ち、安全な新規抗寄生虫薬の開発を目的とする。