研究代表者氏名及び所属
三芳 秀人
(国立大学法人京都大学大学院農学研究科)
研究実施期間
平成24年度~28年度(5年間)
研究の趣旨・概要
安全性に優れた合成農薬は、現代農業に欠くことのできない重要な農業資材の一部であり、総合病害虫管理(IPM)の中に適切に位置づけられなくてはならない。本研究は、我が国の農薬産業界が独創的な新規農薬の開発に結びつく高い開発技術力を維持することを支援するモデルケースとして企画した。農薬開発プロセスの中で最も重要な課題であるリード化合物の創製を行う探索研究の効率化と独創化を図るために、ミトコンドリア蛋白質に特化して新しい標的分子を探索するユニークな出芽酵母アッセイ系を構築する。このアッセイ系を活用することによって、新しい標的分子に作用する選択性に優れた新規化合物を幅広く探索し、農薬メーカーにおけるリード化合物の合成に繋がる可能性を秘めたアグロケミカルシーズを創生することを目指す。