生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2012年度 採択された研究課題

遺伝子サイレンシング利用による有用形質の効率的付与技術の開発

研究代表者氏名及び所属

西口 正通

(国立大学法人愛媛大学農学部)

研究実施期間

平成24年度~26年度(3年間)

 研究の趣旨・概要

本研究においては、遺伝子サイレンシングが接ぎ木により台木から穂木に移行する現象を利用する。ストレス耐性関連遺伝子をサイレンシングさせた系統を台木に、穂木を非サイレンシングの普通の栽培植物にした接ぎ木を行い、サイレンシングが台木から移行し、穂木に有用な機能が付与された植物体を作出する。標的機能のストレス耐性として植物ウイルスの増殖に必要な遺伝子あるいは高温耐性に関与する遺伝子を取り上げ、穂木において、ウイルス感染に必要な遺伝子等のサイレンシングが誘導され、ウイルスの感染を防御する機能等が付与される諸条件を明らかにする。また、遺伝子サイレンシングの基盤となる、サイレンシングに関与する遺伝子の機能を明らかにし、それらのサイレンシングの効率化等への有効利用に資する。これらの研究により遺伝子サイレンシングの利用技術の方策が提示される。