研究代表者氏名及び所属
鈴木 宏和
(国立大学法人九州大学大学院農学研究院)
研究実施期間
平成24年度~26年度(3年間)
研究の趣旨・概要
酵素触媒は、高立体選択性触媒や環境調和型触媒として、様々な生物系特定産業(食品加工、バイオセンサー開発、洗剤、化成品合成、医薬品産業など)において広く利用されている。しかしながら、一般に酵素触媒は安定性に乏しく、生産コストも高い。有用な触媒能を有するにも関わらず産業利用に至らないものも数多く存在する。酵素不活性化の多くは熱変性に起因することから、酵素耐熱性の付与は酵素の安定性を大きく向上させると期待できる。そこで本研究では、酵素耐熱性分子進化に有用な好熱菌Geobacillus kaustophilus HTA426高変異性株を開発し、更には、それを利用した酵素耐熱性分子進化手法、すなわち様々な酵素を本高変異性株中で迅速に分子進化させ、発生した耐熱化酵素遺伝子を効率よく選択する手法、の確立を目指す。