生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2012年度 採択された研究課題

チョウ目昆虫における性操作技術の開発

研究代表者氏名及び所属

勝間 進

(国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科)

研究実施期間

平成24年度~26年度(3年間)

 研究の趣旨・概要

本研究は、チョウ目昆虫における性操作技術を確立し、今までにないチョウ目害虫制御法の開発につなげることを目的とする。その第一段階として、チョウ目昆虫における性決定・性分化機構を、チョウ目昆虫のモデルであるカイコを材料として解明する。実際には、1次世代シークエンサーを用いた網羅的な遺伝子発現解析、および2雌性決定染色体から産生される小分子RNAの機能解析という2方向からのアプローチを実施する。次に、カイコでの知見をもとにして、他のチョウ目害虫における性決定・性分化メカニズムの解明を行う。そして、最終的にはチョウ目昆虫に共生して性転換を行うことが知られている細菌が、その性操作時にターゲットにしている宿主分子群を同定し、チョウ目昆虫の性を人為的に改変・操作する技術の開発へとつなげる。