生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2012年度 採択された研究課題

消費者の数値ニーズの多様性に対応する食品リスク情報提供法開発

研究代表者氏名及び所属

岡本 雅子

(国立大学法人帯広畜産大学動物・食品衛生研究センター)

研究実施期間

 平成24年度(1年間)

 研究の趣旨・概要

福島第一原子力発電所の事故を受けて、食品中の放射性物質に関する情報提供が求められている。しかし、放射性物質に関する情報は、消費者にとってなじみの薄い概念や、多量の数値情報を含むことも多く、どのような内容を、どのように伝達するのが良いのか、不明な点が多い。また、消費者の情報ニーズは多様であり、画一的に全てのニーズを満たすのは困難である可能性が高い。

そこで本研究では、消費者に対する質問紙調査を実施し、消費者が食品リスク情報に対してどのようなニーズを抱えているのか、その実態を明らかにする。さらに、消費者を情報ニーズ別に簡便に分類する方法を確立し、情報への理解度や満足度に影響する要因の特定、ニーズの異なる各消費者に適した情報提示方法の解明を行う。これらにより、多様な消費者の情報ニーズを満たす、食品リスク情報提供方法の確立を目指す。