研究代表者氏名及び所属
山田 隆
(国立大学法人広島大学大学院先端物質科学研究科)
研究実施期間
平成24年度~26年度(3年間)
研究の趣旨・概要
臭化メチル等の劇物農薬に代わり、青枯病菌に高い特異性を示す安全かつ持続的な代替農薬・防除技術の開発・実用化を行う。ここでは,青枯病菌に高い特異性を示す天敵ファージを利用した多面的なバイオコントロール(診断・予防・防除)技術として提案されたファージ剤とその使用技術の実用的展開を目的とする。
迅速・高感度なファージ利用診断キットを用いた病害の早期発見、病徴に応じて植物体への接種、ほ場移植前土壌診断、苗のポット栽培管理レベルでの予防措置、青枯病発生現場での土壌殺菌、水耕栽培地殺菌など総合的に診断・予防・防除にファージ剤を適用できる。
生産現場での病害診断キットの導入や新規生物農薬の活用は、化学農薬の使用削減、生産者の省力・低コスト経営、消費者には安全・安心な農作物の提供につながる。これまで、実験室を中心に得られたデータを現場に即して時間をかけて十分に検証し、技術を実現化する。