生物系特定産業技術研究支援センター

メールマガジン

2013年7月1日号

====================================================================
◇◆◇ 生研センター(研究資金業務関係)メールマガジン ◇◆◇
====================================================================

平成25年7月1日発行

本メールマガジンでは、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)研究資金業務の事業成果・
関連イベント等の情報を配信しております。

--------------------------------------------------------------------
■ 主要トピック
--------------------------------------------------------------------
◆ 政府の科学技術政策に関する方針の決定と26年度予算編成に向けた具体的施策検討
が始まる

政府では、これまで策定された経済政策の方針を踏まえ、6月14日に「経済財政運営と
改革の基本方針」が閣議決定されました。この基本方針には、同日に閣議決定された
ところの、デフレからの早期脱却と再生に向けたいわゆるアベノミクスの第三の矢である
「日本再興戦略」が含まれており、この戦略を踏まえて平成26年度の予算編成を行う
ことが方向付けされています。

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2013/2013_basicpolicies.pdf

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/saikou_jpn.pdf

この「日本再興戦略」では、日本産業再興プラン、戦略市場創造プラン、国際展開戦略
の3つのアクションプランを打ち出しており、一つめの日本産業再興プランの中では
「科学技術イノベーションの推進」が主要プログラムの一つとして位置づけられています。
この「科学技術イノベーションの推進」には、6月7日に閣議決定された
「科学技術イノベーション総合戦略」及び「知的財産政策に関する基本方針」の
内容が盛り込まれています。

http://www8.cao.go.jp/cstp/sogosenryaku/honbun.pdf

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/pdf/kihonhousin_130607.pdf

この「科学技術イノベーション総合戦略」では、政府全体の科学技術関係予算に関し、
イノベーション創出に向けた予算の重点化及び各府省の取組等について、関係府省の
緊密な連携を確保し、必要な調整を行うため、関係省庁等幹部で構成する科学技術
予算戦略会議を設置することとされており、6月20日に開催されています。

http://www8.cao.go.jp/cstp/budget/yosansenryaku/index.html

なお農林水産省では、この総合戦略に沿った農林水産・食品分野と異分野との研究融合を
推進するための戦略を検討するため、6月19日に有識者から構成される「農林水産・
食品分野と異分野との連携に係る研究戦略検討会」が設置されました。
今後、連携の分野や手法などの具体的に示した指針をまとめ、予算要求や施策に反映
させることとしています。

http://www.s.affrc.go.jp/docs/ibunya/index.htm(現在リンク切れ)


-------------------------------------------------------------------
■ 最近新聞等で取りあげられた生研センターが支援する研究開発成果
(平成25年5~6月分)
--------------------------------------------------------------------
1. 生研センターが支援した研究開発成果

(1) 『植物の人工染色体を創出』
(5月20日 化学工業日報掲載)

http://www.rib.okayama-u.ac.jp/researchactivity/20130501-1.html

・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成21~25年度)
課題名『植物人工染色体の創出と伝達制御に関する研究』
(岡山大学資源生物科学研究所(現岡山大学資源植物科学研究所))

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/inobe2009-syokubutu_1.pdf(現在リンク切れ)

(2) 『枯れ原因のカビ 侵入被害最小に 植物の酵素特定』
(5月27日 日経産業新聞掲載)
『病原性カビ侵入後どうする? 植物に"秘策"あり』
(6月7日 科学新聞掲載)

・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成22~26年度)
課題名『病原糸状菌の分泌戦略を標的とする作物保護技術の基盤開発』
((独)理化学研究所植物科学研究センター、京都大学大学院、岡山県農林水産総合
センター生物科学研究所)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/h22_9shirasu.pdf(現在リンク切れ)


(3) 『大豆害虫のカメムシ 農薬分解菌を体内に共生させ抵抗性獲得 新規防除技術
に応用へ』
(5月28日 化学工業日報掲載)

・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成24~26年度)
課題名『共生細菌によるカメムシ類の農薬抵抗性獲得機構の解明』
((独)産業技術総合研究所)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/24-inobe-sinki10.pdf(現在リンク切れ)

(4)『寄生虫「トキソプラズマ原虫」の薬剤耐性にかかわる遺伝子を特定』
(5月31日 日経産業新聞掲載)

・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成20~24年度)
課題名『ウイルスベクターを利用した原虫感染レセプター同定系の開発』
(東京大学大学院)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/2012seikasyu.pdf(現在リンク切れ)

(5)『リンゴ 播種から結実1年で 開花遺伝子連結 ウイルスを種子摂取
進むNBT育種研究』
(6月20日 日本農業新聞掲載)

・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成23~27年度)
課題名『植物潜在性ウイルスの機能を利用した生物系特定産業の新技術創出』
(岩手大学)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/theme/2011/023528.html

(6) 『農業害虫のコナカイガラムシ 細菌8種から「生存力」 アミノ酸合成に関与
産総研など発見』
(6月24日 日経産業新聞掲載)

http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20130621_2/pr20130621_2.html

・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成20~24年度)
課題名『共生細菌により昆虫が獲得する新規生物機能の解明と制御への基盤研究.』
((独)産業技術総合研究所、放送大学、(独)農業生物資源研究所)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/2012seikasyu.pdf(現在リンク切れ)

◇ ◇ ◇

2. 生研センター等が支援した研究事業を発展させた研究成果

(1)『ビフィズス菌が母乳のオリゴ糖を分解する酵素のかたちと反応メカニズムを解明 』
(5月10日 化学工業日報掲載)

http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2013/20130507-3.html

・基礎となった生研センター支援事業:
新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業(平成17年度~21年度)
課題名『酵素デザインを活用したミルクオリゴ糖の実用的生産技術の開発』
((独)農研機構食品総合研究所、東京大学大学院、京都大学大学院、石川県立大学)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/kisoken/files/h21kiso-seika.pdf

(2)『希少糖含有甘味料を家庭用に全国展開 松谷化学工業』
(5月15日 化学工業日報掲載)

・基礎となった生研センター支援事業:
新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業(平成18年度~22年度)
課題名『希少糖生理活性の作用機構と生物生産場面での利用』
(香川大学、三井化学アグロ(株)、(株)四国総合研究所)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/kisoken/files/h22kiso-seika.pdf

(3)『国産小麦100% 北海道産ゆめちから 大手製パン商品化』
(5月22日 日本農業新聞掲載)
『体に良い「機能性」 ミカンや小麦ヒット商品も 「えひめ飲料」
「敷島製パン」等』
(6月1日 朝日新聞掲載)
『オール国産小麦 敷島製パン「ゆめちから入り食パン」』
(6月17日 フジサンケイビジネスアイ掲載)
『「ゆめちから入り食パン」 自給率向上へ国産こだわり 敷島製パン』
(6月24日 産経新聞掲載)

・基礎となった生研センター支援事業:
新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業(平成8~12年度)
課題名『カンキツによるがん予防に関する基礎的研究.』(農林水産省
果樹試験場、京都府立医科大学、京都大学大学院、近畿大学)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/kisoken/files/h12kiso-seika.pdf
生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業(平成13~17年度)
課題名『カンキツの機能性成分を活用した保健機能食品の開発..』
((独)農研機構果樹研究所、(株)えひめ飲料、沖縄県農業協同組合、
京都府立医科大学、中村学園大学、琉球大学)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunya/files/17seikasyu.pdf
生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業(平成13年度~17年度)
課題名『北海道産の超強力・強力小麦粉を用いた新高付加価値食品の開発』
(北海道大学大学院、(独)農研機構北海道農業研究センター、
(株)北海道グリーンバイオ研究所(現ホクレン農業総合研究所グリーンバイオ研究所)、
江別製粉(株)、東洋水産(株))
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunya/files/17seikasyu.pdf

(4)『咀嚼困難者用食品の食べやすさ改善 かたさなど筋電位測定法で評価』
(5月24日 化学工業日報掲載)

・基礎となった生研センター支援事業:
新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業(平成14年度~18年度)
課題名『健康長寿社会に向けた食品開発のための食品物性・感性科学的研究』
((独)農研機構食品総合研究所)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/kisoken/files/h18kiso-seika.pdf

(5)『青色で多弁咲きのシクラメン実用へ 遺伝子組み換え技術活用 他の花きでも
作出目指す』
(6月20日 化学工業日報掲載)

・基礎となった生研センター支援事業:
イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成20~22年度)
課題名『CRES-T法を基盤とした花きの高度形質制御技術の実用化』
((独)農研機構花き研究所、(独)産業技術総合研究所、筑波大学、(財)岩手生物
工学研究センター、北興化学工業(株)、サントリーホールディングス(株))

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/h20_kiso-seika.pdf(現在リンク切れ)


------------------------------------------------------------------
■ 農研機構等関連のイベントのご案内
--------------------------------------------------------------------

1. 食総研・産総研ジョイントシンポジウム2013
「その分析値は信頼できますか?-食品中の有害元素分析と精度管理-」
((独)産業技術総合研究所、(独)農研機構食品総合研究所)

[開催日]7月11日(木曜日) 13時00分~17時20分
[場 所](独)産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館
東京都江東区青海2-4-7
[参加費]無料 申し込み必要
[定員]100名(先着順)

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/04/046530.html(現在リンク切れ)

2. 中央農研市民講座「農作業と人間工学」
菊池 豊(中央農研 作業技術研究領域)
((独)農研機構中央農業研究所)

[開催日]7月13日(土曜日) 9時30分~10時30分
[場 所]食と農の科学館
〒305-8517 茨城県つくば市観音台3-1-1
[参加費]無料 申し込み不要
[定員]約70名

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/06/046969.html(現在リンク切れ)

3. 水稲鉄コーティング直播栽培にかかる現地検討会の開催について
(農林水産省中国四国農政局、(独)農研機構 近畿中国四国農業研究
センター)

[開催日]7月17日(水曜日) 11時40分~17時15分
[場 所]
(1)直播栽培の実証ほ場(岡山市南区)
(2)検討会会場(ピュアリティまきび:岡山市北区石井2-6-41)
[参加費]無料 申し込み必要
[定員]約70名
(1)直播栽培の実証ほ場 50名(先着順)
(2)検討会 90名
http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/06/047156.html(現在リンク切れ)

4. 第52回ガンマーフィールドシンポジウム
「次世代育種の可能性、環境、食糧、エネルギー問題解決へのストラテジー」
(ガンマーフィールドシンポジウム委員会、(独)農業生物資源研究所)

[開催日]
(1)ガンマーフィールド見学会 7月16日(火曜日) 14時00分~17時00分
(2)シンポジウム 7月17日(水曜日) 10時00分~17時00分
[場 所]
(1)ガンマーフィールド見学会 (独)農業生物資源研究所 放射線育種場
ガンマーフィールド
〒319-2293 茨城県常陸大宮市上村田2425
(2)シンポジウム 三の丸ホテル 2階「リルト」
〒310-0011茨城県水戸市三の丸2-1-1
[参加費]無料 申し込み必要
[定員]
(1)ガンマーフィールド見学会 バス(無料)利用は乗車定員40名
(2)シンポジウム 120名

http://www.d-wks.net/nias130717/

5. 平成25年度関東地域マッチングフォーラム「新たな難防除雑草の脅威と対策」
(農林水産省農林水産技術会議事務局、(独)農研機構中央農業総合研究センター)

[開催日]8月5日(月曜日) 13時15分~17時45分
[場 所]JA共済埼玉ビル 3階 大会議室
〒330-0801 埼玉県さいたま市大宮区土手町1-2
[参加費]無料 申し込み必要

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/06/047104.html(現在リンク切れ)

6. 2013年度第2回 農研機構産学官連携交流セミナー
野菜ビジネスの新展開 -国産野菜を効率的に安定供給するための新技術-
((独)農研機構)

[開催日]8月6日(火曜日) 13時30分~16時30分
[場 所]日本教育会館 707号会議室
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-2
[参加費]無料 申し込み必要
[定員]60名(先着順)

tp://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/06/047361.html(現在リンク切れ)

7. 中央農研市民講座「大豆品種のバージョンアップ作戦!」
羽鹿 牧太(作物研究所 畑作物研究領域 上席研究員)
((独)農研機構中央農業研究所)

[開催日]8月10日(土曜日) 9時30分~10時30分
[場 所]食と農の科学館
〒305-8517 茨城県つくば市観音台3-1-1
[参加費]無料 申し込み不要
[定員]約70名

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/06/046994.html(現在リンク切れ)

8. 農食研究「きくイノベ」・農水委託「光プロ」合同シンポジウム
「きく類の生産・流通のイノベーションは可能か?」
~国際競争力強化の方策を探る~
(実用技術24002コンソーシアム・光花きコンソーシアム
(事務局:(独)農研機構花き研究所))

[開催日]9月12日(木曜日) 13時00分~9月13日(金曜日) 12時00分
[場 所]文部科学省研究交流センター国際会議場
〒305-0032 茨城県つくば市竹園2-20-5
[参加費]無料 申し込み必要
[定員]170名(先着順)

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/06/047341.html(現在リンク切れ)