中日本農業研究センター 北陸研究拠点

使用上の注意

  • 表の左側に播種日と,すぐ右に予想出芽日が記載されています。それに対応して,右側に、各品種の予想開花日、予想収穫適期が記されています。
  • この表は、以下の論文中の生育モデルに基づいて計算されたものです。
    細野・片山(2012):ファーミングシステム研究,第11号,p44-54.
  • 一般的に,モデルのパラメータを得るための栽培試験とは大きく異なる時期や,試験を行った場所と緯度が大きく異なる地域で栽培すると予測精度が悪くなります。モデルのパラメータを得るための栽培試験は,北陸研究センター(新潟県上越市)で,概ね4月下旬~6月中旬までに播種して行われたものです。詳しくは,上記の論文をご覧下さい。
  • また,播種日が4月1日から8月31日までについての計算結果が載っていますが、これはあくまで計算上の話ですので、現実的でない播種日についても示されています。
  • 低温期、例えば新潟県での4月中から5月初旬の直播栽培では、地温と土壌水分を確保して出芽を安定させるためには、ポリマルチなどの資材による被覆が必要です。被覆資材を利用した直播可能時期の前進化(あるいは安定化)については、下記の論文を参照下さい。
    細野ら(2010):中央農業総合研究センター報告,第14号,p17-31.
    片山ら(2011):中央農業総合研究センター報告,第16号,p1-15.
  • 表の中で、「マルチあり」とは、黒色ポリエチレンマルチで被覆する場合で、日平均地温が日平均気温より2°C高くなると仮定しています。2°Cというのは、北陸研究センター内にある重粘土水田転換畑圃場での測定例を元に決めた値です。ただし、黒マルチをすると平均して何°C地温が高まるということは、一概には言えません。マルチの開口部の大きさ,マルチと畝との密着の度合い、土壌条件、日射などの気象条件などによって異なります。
  • 無被覆の場合、日平均地温=日平均気温、と仮定して計算しています。
  • なお、アメダス地点と圃場の気温は、比較的近い場所でも結構ちがうことがありますのでご注意下さい。北陸センター内でも水田にかこまれた圃場と民家に近い圃場では気温が少しちがいます。
  • 本計算結果を用いることによって被る可能性のあるいかなる損害についても責任を負いかねますのでご了承ください。