
トルコギキョウ栽培の様子です。花きを効率的・安定的に生産するための試験研究を行っています。
近年の暖房経費の高騰や夏季の高温により、安定的に花きの生産を行うことが難しくなってきています。さらには、花きの輸入が増加し続けているため、国内の花き生産に影響を及ぼしています。これらコスト増、栽培環境の変化、輸入花きなど、花きの生産を行っていく上での多くの困難を乗り越え、日本の花き生産の振興を図るためには、高品質の花きを安定的に生産し、国際競争力を強化することが必要となっています。
そこで、これらの目標に資するため、トルコギキョウを始めとした主要花きを材料として、肥培管理や二酸化炭素施用、さらには温湿度制御等による、高品質な切り花を安定的に生産するための技術開発研究に取り組んでいます。
また、安定的な花き生産のためには、病害の発生も阻害要因の一つになります。そのため、病害の発生生態(どのように病気が発生するか、どのように伝染するか、など病原菌の生活様式の解明を含む)に基づいた防御技術の開発を進めるとともに、難防除ウイロイド(ウイルスよりも小さい最小の病原体)病の一つであるキク矮化病の抵抗形質の特徴を明らかにするため、研究を行っています。