野菜花き研究部門

品質制御ユニット

EPHEMERAL1遺伝子の働きを抑えたアサガオでは、花の寿命が約2倍に延び、翌朝まで咲き続けます。

品質制御ユニットでは、花きをより身近なものとし、楽しめるようにするために、花きの品質管理・制御技術と新規利用法の開発を行っています。研究対象は(1)花きの品質管理、(2)花きの老化制御、(3)花きの香気成分制御、(4)花きの機能性 の4課題であり、植物生理学、分子生物学、生物有機化学、心理学などの手法を用いて研究を進めています。これまでに、「日持ち保証に対応した切り花の品質管理技術の開発」、「アサガオから花の寿命を調節する遺伝子の発見」、「ユリ香り抑制剤の開発」、「フラワーアレンジメントを利用した脳機能訓練プログラムの開発」などの成果を上げています。
(1)花きの品質管理:日持ちのよい切り花の流通および切り花の輸出拡大に貢献するため、温湿度などの環境制御や植物成長調節物質等を利用した切り花の品質管理技術の開発を行います。
(2)花きの老化制御:切り花の日持ちが短くなる要因は様々ですが、花そのものの老化が日持ち短縮の主な要因の一つになっています。花が老化する仕組みを解明することにより、切り花の日持ち延長技術の開発を目指しています。
(3)花きの香気成分制御:香気成分を詳細に解析することで、花が香る仕組みを明らかにし、その成果を花の香りの強弱の調節や、香りの持続性の向上、および新しい香りの花きの作出につなげます。
(4)花きの機能性:花きの機能性に関する研究は、人間(ヒト)を研究対象とすることが特徴です。花を観賞したときや園芸活動を行っているときに生じる心理的、生理的、神経科学的な効果を検証しています。


メンバー