中日本農業研究センター

研究交流の広場

平成26年度 基幹的農家との集い「興農会」のご案内

中央農業総合研究センター
興農会事務局

1. 開催趣旨

中央農業総合研究センターでは、これまで先進的農業者と研究者の交流会を長年続けてきましたが、本年度についても、基幹的農家との集い「興農会」を開催することと致しました。

稲作経営において、今日、生産コストの削減や有利販売が求められていますが、同時に、適切な栽培管理による農地の維持管理、高品質の米の安定供給体制の構築がまずは重要となります。しかし、(1)以前に比べると雑草が繁茂する水田が多く見られるようになるとともに、直播栽培では雑草制御に苦労している、(2)茨城県西部などでは稲縞葉枯病といった水稲病害が再び増加しており、病害虫防除についても新たな問題が発生してきている、(3)低コスト化が求められながらも施肥対応は漫然としたものとなっており、過剰な成分がある一方、必要量に足りない要素があるなど、稲作の栽培管理全体に関する問題が多くあります。この点で、水稲生産の基本である雑草制御、病害虫防除、施肥について改めて検討を加え、高品質、高収量を確保する上で不可欠となる適切な栽培管理のあり方について検討していくことが重要です。
そのため本年度は、雑草制御、病害虫防除、土壌肥料分野から稲作における栽培管理面での課題や今後の技術対応の方向について報告してもらい、興農会会員の生産者の皆様と意見交換を実施する研究会を企画致しました。
興農会に参加されています農家の方々はいずれも関東近辺で稲作を主体に大規模かつ先進的な経営を実践されている方ばかりですので、現場の生産者の生の声を聞く絶好の機会かと思います。なにかと多忙な時期ではありますが、ぜひ、ご出席いただきますよう、ご案内致します。

2. 開催日時

平成26年12月17日(水曜日) 14時から

3. 開催場所

中央農業総合研究センター 本館 大会議室(茨城県つくば市観音台3-1-1)

4. 次第

第1部 研究会 『水稲作における栽培管理の現段階と改善方向』

  • 「水稲作における雑草制御の課題と方向」(仮題)
    • 中央農業総合研究センター 生産体系研究領域 上席研究員 渡邊 寛明
  • 「稲縞葉枯病など水稲病害への対応と今後の管理の方向」(仮題)
    • 中央農業総合研究センター 病害虫研究領域 主任研究員 柴 卓也
  • 「水稲施肥の再検討-減肥の可能性と方向-」(仮題)
    • 中央農業総合研究センター 土壌肥料研究領域 上席研究員 新良 力也

第2部 今年の営農を振り返って(興農会参加者の方々から)

第3部 情報交流会 18時~