課題名
水稲の高品質生産技術、飼料イネ生産の最新技術習得研修
内容
水稲の登熟時の高温障害対策、斑点米カメムシ対策、いもち病に対するマルチライン、直播水稲の出芽苗立ちの生理機構、収量・品質の高精度管理、飼料イネ栽培、最新の育成品種等の講義を行う。また、衛星画像を利用した高品質米生産の取り組みについて現地調査を行う。
月日 | 時間 | 研修科目 | 概要 | 方法 | 講師等 | 実施場所 |
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7月24日 火曜日 |
13時00分 ~ 13時10分 |
開講式 | 中央農研北陸研究センターの概要、研修受講上の留意事項、その他連絡事項 | その他 | 中央農研・北陸農業研究監、研究管理監、北陸企画管理室長、北陸大規模水田作研究チーム長 | 北陸研究センター |
13時10分 ~ 14時30分 |
登熟時の高温障害対策技術 | 高温に伴う白未熟粒発生等品質低下に関する要因の解析と北陸における対応策 | 講義 | 中央農研・北陸大規模水田作研究チーム上席研究員(松村修) | ||
14時30分 ~ 16時15分 |
話題の新品種(飼料イネを含む) | 直播適性品種、成分等に特徴ある品種、稲発酵粗飼料用品種等の北陸での開発状況を中心とした品種育成の展望 圃場見学も含む |
講義 見学 |
中央農研・低コスト稲育種研究北陸サブチーム長(三浦清之) | ||
16時30分 ~ 17時30分 |
直播水稲の出芽苗立ちの生理機構 | 直播水稲の出芽苗立ちを安定するための生理生態的メカニズムの研究開発の動向 | 講義 | 中央農研・北陸大規模水田作研究チーム主任研究員(古畑昌巳) | ||
7月25日 水曜日 |
9時00分 ~ 10時00分 |
日本型精密農業のための素材技術 | 収量コンバインや群落葉色計等収量、品質の高精度管理のための素材技術の開発状況 | 講義 | 中央農研・北陸大規模水田作研究チーム主任研究員(帖佐直) | 北陸研究センター |
10時10分 ~ 12時00分 |
飼料イネ栽培技術研究の現状 | 飼料イネの低コスト栽培技術と効率的な収穫調製に向けた技術開発状況 現地圃場、収穫機の見学を含む |
講義 見学 |
中央農研・北陸大規模水田作研究チーム主任研究員(小島誠、元林浩太) | 北陸研究センター及び現地圃場 | |
13時00分 ~ 17時30分 |
JA越後さんとうにおける高品質米生産の取り組み | JA越後さんとうにおける衛星画像を用いた高精度管理について現地で実施状況等を解説 | 講義 見学 |
JA越後さんとうこしじ中央支店営農推進課 (田中忠政) | 現地(JA越後さんとうこしじ中央支店) | |
7月26日 木曜日 |
9時00分 ~ 10時00分 |
斑点米カメムシ対策技術 | 斑点米カメムシの発生生態と情報化学物質を活用した発生予察・防除技術開発研究の内容 | 講義 | 中央農研・斑点米カメムシ研究チーム上席研究員(樋口博也) | 北陸研究センター |
10時10分 ~ 12時00分 |
イネ遺伝子組換え技術の現状と課題 | 北陸研究センターで実施した遺伝子組み換えイネ開発研究の内容とこれまでの経過 実験施設、隔離温室、隔離圃場の見学を含む |
講義 見学 |
稲遺伝子技術研究北陸サブチーム長(矢頭治) | ||
13時00分 ~ 14時00分 |
いもち病に対するマルチラインの持続的利用 | イネいもち病に対するマルチラインの持続的な利用のための課題 | 講義 | 中央農研・病害抵抗性研究チーム上席研究員(平八重一之) | ||
14時00分 ~ 15時00分 |
環境保全型稲作研究の圃場試験について | マルチライン、斑点米カメムシ、高精度管理に関する圃場試験等を紹介 | 見学 | 病害抵抗性研究チーム、斑点米カメムシ研究チーム、北陸大規模水田作研究チーム | ||
15時15分 ~ 16時30分 |
東北地域向け飼料稲品種等の育成 | 東北地域における飼料稲、直播適性品種等の紹介と今後の展望 | 講義 | 東北農研・低コスト稲育種研究東北サブチーム長(山口誠之) | ||
16時30分 ~ 17時30分 |
高温登熟による胴割れ米発生とその軽減対策 | 胴割れ米発生を増加させる要因及び胴割れ米発生を軽減する作期、水管理 | 講義 | 東北農研・寒冷地温暖化研究チーム主任研究員(長田健二) | ||
7月27日 金曜日 |
9時00分 ~ 11時50分 |
総合討論 | 今後の稲作技術の展開方向について意見交換 参加者より各県、地域における水稲作の問題点と解決すべき課題に関するレポート発表等 |
討議 | 中央農研・研究管理監、中央農研・東北農研講師 | 北陸研究センター |
11時50分 ~ 12時00分 |
閉講式 | その他 | 中央農研・北陸研究監、北陸企画管理室長、北陸大規模水田作研究チーム長 |
課題名
大豆の高品質生産技術、安定生産・増収技術習得研修
内容
大豆のしわ粒対策、収穫遅延に伴う外観品質の低下対策、雑草防除対策、最新の生理研究に基づく安定生産技術、土壌条件に適した耕うん播種、収穫・乾燥・調製技術、品種開発の動向等の講義を行う。また、生産農家の現地調査及び豆腐加工適性の評価技術の実習を行う。
月日 | 時間 | 研修科目 | 概要 | 方法 | 講師等 | 実施場所 |
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8月1日 水曜日 |
13時00分 ~ 13時30分 |
開講式 | 挨拶、中央農研・作物研究所の概要、研修受講上の留意事項、その他連絡事項 | その他 | 中央農研 | |
13時30分 ~ 15時20分 |
大豆の品種と豆腐加工適性に関する研究開発の現状と成果 | (1)大豆品種開発の現状と今後の研究の方向 (2)豆腐加工適性の評価技術 (3)豆腐加工適性に関わる大豆種子成分 |
講義 | 作物研・大豆育種研究T 1羽鹿牧太・2高橋浩司・3戸田恭子 |
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15時30分 ~ 16時25分 |
収穫技術、乾燥・調製技術 | 大豆の収穫・乾燥・調製に関する現地対応技術について | 講義 | 中央研・バイオマス資源循環研究T梅田直円 | ||
16時35分 ~ 17時30分 |
大豆作における問題雑草と防除技術 | 大豆栽培で問題となる雑草とその防除技術の紹介 | 講義 | 中央研・カバークロップ研究関東サブT澁谷知子 | ||
8月2日 木曜日 |
9時00分 ~ 10時15分 |
最近の大豆の生理研究からみた高位安定生産技術 | 最新の大豆の生理研究に基づく安定的な生産技術について | 講義 | 中央研・大豆生産安定研究T島田信二 | 中央農研 |
10時25分 ~ 10時55分 |
大豆の不耕起播種技術 | 汎用不耕起播種機を用いた大豆の不耕起播種技術について | 講義 | 中央研・大豆生産安定研究T濱口秀生 | ||
11時05分 ~ 12時00分 |
大豆の収穫遅延に伴う外観品質の低下とその対策 | 大豆の収穫時期と外観品質の関係および品質低下防止対策 | 講義 | 中央研・水田輪作研究東海サブT増田欣也 | ||
13時00分 ~ 17時30分 |
豆腐加工適性の評価技術 | リポキシゲナーゼ欠失大豆等の新規用途品種を用いて豆腐、豆乳プリンを作成し、従来品種との加工適性の違いについて習得する | 実習 | 作物研・大豆育種研究T羽鹿牧太・高橋浩司・山田哲也 | 作物研究所(畑作物品質制御共同実験棟) | |
8月3日 金曜日 |
9時00分 ~ 12時00分 |
現地見学 | 現地大豆圃場の見学 | 見学 | 中央研・大豆生産安定研究T島田信二・濱口秀生 | 現地(筑西市、つくば市等) |
13時00分 ~ 13時55分 |
大豆しわ粒の発生要因と低減化技術 | 各地で問題となっている大豆しわ粒の発生原因とその被害低減法について | 講義 | 中央研・北陸水田輪作研究T田渕公清 | 中央農研 | |
14時00分 ~ 14時55分 |
大豆の耕うん播種技術について | 圃場・土壌条件に適した大豆の耕うん播種技術について | 講義 | 中央研・北陸水田輪作研究T細川寿 | ||
15時05分 ~ 15時45分 |
総合討論 | 講師も参加して、研修についての質疑応答の後、各県での問題点を提示してもらい、その対策について検討する | 討議 | 講師全員 | ||
15時45分 ~ 16時00分 |
閉講式 | 挨拶、受講者からの感想、その他 | その他 |
課題名
IPM技術習得研修
内容
総合的病害虫・雑草管理(IPM)の考え方とこの推進に必要な最新技術(物理的防除、生物的防除、フェロモン剤による防除、耕種的防除、その他化学農薬低減技術、発生予察技術)の講義を行う。また、ピーマンのモザイク病のIPMについて現地調査を行う。
※予定ですので、変更される可能性があります。
月日 | 時間 | 研修科目 | 概要 | 方法 | 講師等 | 実施場所 |
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9月12日 水曜日 |
13時00分 ~ 13時10分 |
開講式 連絡 |
中央農業総合研究センターにおけるIPM技術開発への取り組み、研修受講上の留意事項、その他連絡事項 | 所長 事務局 |
中央農研・環境保全型病害虫防除技術開発共同実験棟 2Fセミナールーム |
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13時10分 ~ 14時10分 |
拮抗微生物を利用した土壌病害防除技術 | 土壌病害における生物防除の考え方を解説し、有望拮抗菌の選抜および防除実例を紹介する。 | 講義 | 生物的病害制御研究チーム上席研究員仲川晃生 | ||
14時20分 ~ 15時20分 |
野菜の種子伝染性病害のIPM | 野菜の種子伝染性病害の特徴と種子消毒法等の対応策を最近の話題などの具体例を交えながら解説する。 | 講義 | 野茶研・野菜IPM研究チーム上席研究員白川隆 | ||
15時30分 ~ 16時30分 |
いもち病に対するマルチラインの持続的利用 | イネいもち病に対するマルチラインの持続的利用のための課題とその取り組みについて解説する。 | 講義 | 病害抵抗性研究チーム(北陸)上席研究員平八重一之 | ||
16時40分 ~ 17時30分 |
施設の土壌病害のIPM | 土壌消毒後の再発原因とそれに基づいた防除技術の改善について解説する。 | 講義 | 九農研・暖地施設野菜花き研究チーム上席研究員西村範夫 | ||
9月13日 木曜日 |
9時00分 ~ 9時50分 |
イチゴ主要害虫のIPM | イチゴ主要害虫に対してカブリダニ類など生物農薬を利用した実用的IPM技術を紹介する。 | 講義 | 九農研・イチゴ周年生産研究チーム上席研究員柏尾具俊 | 中央農研・環境保全型病害虫防除技術開発共同実験棟 2Fセミナールーム |
10時00分 ~ 10時50分 |
ウイルス媒介虫のIPM | ウイルス媒介虫の種類と媒介生態、ウイルス伝染環を遮断するための防除技術、IPMの考え方について解説する。 | 講義 | 野茶研・野菜IPM研究チーム長本多健一郎 | ||
11時00分 ~ 12時00分 |
化学農薬を用いない効果的な線虫防除対策 | 土壌還元消毒を中心に、化学農薬を用いない線虫防除技術を導入する際の具体的な要点を解説する。 | 講義 | 千葉農総研・生物工学部植物工学研究室長片瀬雅彦 | ||
13時00分 ~ 14時15分 |
斑点米カメムシの発生予察 | 合成性フェロモン剤等を利用した斑点米カメムシ類の発生予察手法開発の現状について解説する。 | 講義 | 斑点米カメムシ研究チーム長渡邊朋也 | ||
14時30分 ~ 15時45分 |
交信撹乱を利用した露地野菜害虫の防除 | 露地野菜害虫のIPMの基幹防除剤となる交信撹乱剤の利用技術と防除効果の評価手法および普及上の問題点等について解説する。 | 講義 | 野茶研・野菜IPM研究チーム上席研究員武田光能 | ||
16時00分 ~ 17時30分 |
IPMにおける天敵の利用 | 天敵利用の基盤技術である潜在能力の評価法、および天敵の働きを増強する具体的技術について最新の成果を解説する。 | 講義 | 総合的害虫管理研究チーム長鈴木芳人 | ||
9月14日 金曜日 |
9時00分 ~ 10時30分 |
ピーマンの環境保全型モザイク病防除技術 | 臭化メチル剤の代替技術として開発した各種ピーマンモザイク病防除技術を紹介し展望を解説する。 | 講義 | 昆虫等媒介病害研究チーム上席研究員津田新哉 | 中央農研・環境保全型病害虫防除技術開発共同実験棟 2Fセミナールーム |
10時40分 ~ 11時30分 |
ピーマンモザイク病予防のための弱毒ウイルス試験圃場見学 | ピーマンモザイク病防除技術のひとつである弱毒ウイルス(植物ウイルスワクチン)接種ピーマン栽培圃場を紹介する。 | 見学 | 昆虫等媒介病害研究チーム上席研究員津田新哉 | 中央農研・場内圃場 | |
11時45分 ~ 12時00分 |
閉講式 | 事務局 | 中央農研・環境保全型病害虫防除技術開発共同実験棟 2Fセミナールーム |