農村工学研究部門

農業施設ユニット

ハウス暖冷房に地中熱ヒートポンプの導入をお考えの皆様へ

全国各地でヒートポンプの施設園芸への導入が目立つようになってきました。施設園芸に導入されるヒートポンプは空気を熱源とするタイプが主流ですが、暖房時期に気温が低いと室外機のデフロスト(霜取り)運転のため効率が低下することが知られています。一方、年間を通して水温が変わらない地下水を熱源とするヒートポンプはデフロストの懸念なく安定した効率を得ることができます。ただし、地下水の利用は、地域により制限されていることがあります。地中自体を熱源とする場合は、屋外空気よりは温度が安定しており、地下水のような地域的な制約も少ないと期待されます。ただし、施設園芸での利用例は極めて少なく可能性は未知数でした。

そこで、農林水産省委託プロジェクト研究「地域資源を活用した再生可能エネルギーの生産・利用のためのプロジェクト」のうち「施設園芸における熱エネルギーの効率的利用技術の開発(熱プロ)」において、施設園芸における地中熱の効率的提供方法の開発に取り組んでいます(平成25年~27年度)。

地中熱ヒートポンプの導入をお考えの皆様に向け、本プロジェクトの「施設園芸における地中熱の効率的提供方法の開発」担当者がこれまでの研究結果を中心に情報をまとめました。また、一部、協力メンバーにもお願いしました。ご検討の端緒にしていただければ幸いです。なお、まだ研究実施中であり、途中版であることに十分ご留意ください。
(順次、改訂します。)

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