農村工学研究部門

農業施設ユニット

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ユニット概要

高品質で安全、かつ安定的な農産物供給への社会的ニーズに伴い、施設農業が一段と重要になっています。特に、わが国の施設園芸設置面積は5万ha弱に及んでおり、世界的にも有数の規模を誇っています。このような施設農業の進展は、施設構造・材料、環境制御技術、コンピュータ利用、センシング技術、情報通信技術(ICT: Information and Communication Technology)などの工学技術の開発や普及に大きく依存しています。しかし、小規模施設の多い点や、わが国の気候への適合など、解決しなければならない問題点は少なくありません。一方で、農業者の高齢化や担い手不足の解消、国際競争力の拡大、環境問題改善の切り札として施設農業に対する期待は高まっています。また、宇宙などの極限環境での食料生産・生命維持・リサイクルにも関心が向けられています。

当研究ユニットでは、園芸施設、畜産施設、流通施設などの農業施設を対象として、施設構造、環境制御、生体情報などの工学技術の開発を統合的に行い、人と環境にも優しい高能率施設農業を目指して国際的視野から研究を推進しています。

具体的には、パイプハウスの補強対策や高機能化技術、温室内の環境改善・快適化・周年利用化等の工学技術の開発を行っています。また、温室内環境を制御するために、伝熱や音響等を利用した物理環境や生体情報のセンシングとその利用についても研究を行っています。さらに、高強度の果樹支柱や畜舎における衛生環境、病原体・汚染物質拡散抑制技術の開発を推進します。これらの開発には、大型風洞、環境チャンバー、流体数値シミュレーション(CFD: Computational Fluid Dynamics)等の方法が積極的に活用されています。

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近未来の人と環境にも優しい高能率農業施設


パイプハウス周辺気流の可視化

LEDによる夜間補光(筑波大との共同研究)

温室の周年利用化に向けた細霧冷房装置の制御法に関する研究
*:下画像は赤外線サーモグラフィーで撮影

自然換気区

細霧冷房区

大型風洞による農業施設の環境と構造に関する実験

スタッフ

石井 雅久 Tel:029-838-7655 e-mail:masaisii◎affrc.go.jp
森山 英樹 Tel:029-838-7655 e-mail:hmori◎affrc.go.jp
土屋 遼太 Tel:029-838-7594 e-mail:r.tsuchiya@naro.affrc.go.jp

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