農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第58号(2015年1月号)

目 次

1)トピックス
■調査研究フォト資料集(研究者からみた東日本大震災と復旧・復興)を発刊

2)イベント
SATテクノロジー・ショーケース2015(報告)

3)技術なんでも相談
■2014年2月の大雪で温室が被害を受けました。何か対策はありますか?

4)最新の農工研ニュースより
■農地土壌の放射能分布を推定する空間ガンマ線測定技術
■放射性物質に汚染された農地における冬期の除染工法

5)農村の生き物たち
■農村の魚 ~ドジョウ~

6)研究者の横顔
■岩田 幸良(いわた ゆきよし)

 

1)トピックス

■調査研究フォト資料集(研究者からみた東日本大震災と復旧・復興)を発刊

農村工学研究所は、被災地の復旧・復興に貢献するため防災・減災の研究開発と情報発信に努め、地域に寄り添った支援を続けています。当所ではこれまでにシンポジウムによる活動報告や農村工学研究所技報(震災特集号第213号)等を通して、復旧・復興に役立つ実用新技術や研究成果を公表してきました。
しかし、研究論文や成果報告だけでは伝わりにくい研究成果の背景にある調査過程、実験状況、研究現場での体験そのものも多くの方々に知ってもらいたと思い、今回の調査研究フォト資料集を作成しました。今後、ホームページにも掲載予定です。

企画管理部長 山本  徳司

(プレスリリース)
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nkk/055713.html
 

2)イベント

■SATテクノロジー・ショーケース2015(報告)

1月21日(水曜日)、つくばにおける異分野交流の場であるテクノロジー・ショーケースがつくば国際会議場にて開催され、今年度農工研からは、施設工学研究領域 施設保全管理担当上席の國枝から「潤滑剤の 劣化の程度を簡易に測定する手法と装置」のテーマでポスター発表いたしました。 当日は、計器の簡単な操作方法を理解することによって、ポンプ設備の管理点検の現場において簡易な一次診断が出来ることの説明をしました。 詳細は、以下の資料をご覧下さい。

問合せ先
農村工学研究所技術移転センター移転推進室 寺村
Tel:029-838-8296 Fax:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[ ]をとってください。

(関連資料)

(1)SATテクノロジー・ショーケース2015展示概要
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/02-01.pdf
(2)携帯型測定装置
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/02-02.pdf

3)技術なんでも相談

■2014年2月の大雪で温室が被害を受けました。何か対策はありますか?
匿名希望者からの質問

●お答えします。
2014年2月の大雪による主な被災地は関東甲信地方でした。特に関東地方では通常年ではそれほど多量の降雪がありません。そのため、降雪量が温室の設計積雪荷重を超えて被害が拡大しました。このような“非雪国”における温室の雪害対策は、多雪地方とは少し異なります。

農地基盤工学研究領域 農業施設工学担主任研究員 森山 英樹

(回答詳細)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/03-01.pdf

 

4)最新の農工研ニュースより

■農地土壌の放射能分布を推定する空間ガンマ線測定技術

福島第一原子力発電所の事故により被災した農地では、国や市町村による除染事業が進められています。この除染事業では、放射性物質を含む土が確実に除去されたかを確認する必要がありますが、目に見えない放射性物質をどのように確認しているのでしょうか?ここでは、気球や無人ヘリ、ラジコン移動車などに搭載できる、遠隔操作型の放射線測定技術について、その内容を紹介しています。

資源循環工学研究領域 水資源工学担当上席研究員 石田 聡

(関連資料)
(1)農工研ニュース第94号
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/04-01-01.pdf
(2)この研究をもっと深く理解するための4つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/04-01-02.pdf

 

■放射性物質に汚染された農地における冬期の除染工法

震災から約4年が経過しようとしておりますが、福島県では未だ45,000人が県外で避難生活を余儀なくされ、迅速な除染事業の進展による早期復興が望まれます。放射性物質に汚染された農地における除染は、汚染された表層の土壌を剥ぎ取る方法で行われていますが、現在の様に寒い冬も同じように除染作業が行われているのでしょうか?ここでは、除染現場の状況と新たに開発した冬期の除染工法について分かりやすく解説致します。

農地基盤工学研究領域 水田高度利用担当主任研究員 若杉晃介

(関連資料)
(1)農工研ニュース第94号
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/04-02-01.pdf
(2)この研究をもっと深く理解するための4つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/04-02-02.pdf

 

5)農村の生き物たち

農村には、植物だけでなく、様々な動物も棲んでいます。1月号、2月号では、農村を代表する個性ゆたかな生き物を紹介します。

■農村の魚 ~ドジョウ~

ドジョウは、食卓にあがったり、童謡として歌われたりと、なじみの深い魚です。シラサギやトキなどの大型の動物にとっても餌となるドジョウは欠かせない存在です。 

資源循環工学研究領域 生態工学担当研究員 渡部恵司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/05-01.pdf

 

6)研究者の横顔

■岩田 幸良(いわた ゆきよし)

畑地かんがい研究の第一線でご活躍の岩田幸良さん。厳寒の十勝で培った数多くの現場経験が今のご研究の礎となっています。趣味の写真はもとより、2年前からはじめた自転車では、体重を10キロも落としたという実力者です。
(他己紹介: 小出水 規行)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/06-01.pdf

 

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