農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第73号(2016年4月号)

目次

 1)トピックス
■部門長就任の挨拶
■農村工学研究部門の第4期中長期計画及び研究推進体制
■熊本県熊本地方を震源とする地震に関する農研機構災害対策支援本部の設置
■熊本地震への対応を支援するWebサイト「農業農村工学技術者のための災害復旧の「現場知」を開設

2)イベント情報
■つくばエキスポセンターで農村工学研究部門の研究を紹介します

3)最新の農工研ニュースより
■帯水層の塩水化を抑制する単孔式二重揚水技術

4)農工研の動き
■農林水産省国営事業所等への支援対策 ~平成28年度も行います~

5)こんにちは農業農村
■農業水利施設探訪 福岡堰頭首工

6)農村の草花
■ちょっと怖そうな名前ですが、安心してください、噛みつきません ~ヘビイチゴ~

7)研究者の横顔
■田中良和(たなか よしかず)

1)トピックス

■部門長就任の挨拶

この度、小泉健前農研機構農村工学研究所長の後を受け、農研機構農村工学研究部門長に就任致しました。

平成28年4月1日、農業生物資源研究所、農業環境技術研究所および種苗管理センターと統合により新しい農研機構が発足し、農村工学研究所は「農村工学研究部門」となりました。

これまで農村工学研究所は、農村の振興に資する農業農村整備等技術の開発・普及と災害対策基本法に基づく指定公共機関として、農地・農業用施設等の災害時対策の技術支援の中核を担って参りました。このたび、名称は変わりましたが、安定した食料の確保に加え、地域力の増進による農業・農村の再生・活力向上等の「攻め」、農村地域の防災・減災のような「守り」の両面に対しに大きく貢献できるように総力を挙げて社会貢献を果たしていく所存ですので、よろしくお願い申し上げます。

農研機構 農村工学研究部門長 山本徳司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/73/01-01.pdf

■農村工学研究部門の第4期中長期計画及び研究推進体制

農村工学研究部門は、農研機構の「農村工学研究部門」へと変わりました。内部の組織も再編され、研究領域には、研究開発、人材育成等の研究活動を行う組織の最小単位として研究ユニットを置きます。また、災害対策調整室を設置し、災害対応と防災・減災研究の拠点としての役割を強化しています。

企画管理部長 白谷栄作

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/73/01-02.pdf

■熊本県熊本地方を震源とする地震に関する農研機構災害対策支援本部の設置

農研機構は、平成28年熊本地震に関し、農研機構の防災業務計画第2章第3節(支援本部の設置)の規定により、4月16日(土曜日)午後2時に臨時役員会の了承を受けて「農研機構災害対策支援本部」を設置しました。

4月18日(月曜日)に開催した第1回対策本部の会合では、農業水利施設の被災状況について情報共有するとともに、農村工学研究部門の研究者の現地派遣等の今後の対応について方針を確認しました。

また、4月22日(金曜日)に開催した第2回会合では、先遣隊の調査報告を共有しつつ、行政及び九州沖縄農業研究センターと連携を図りながら技術支援を継続して行くことを確認しました。

企画管理部 災害対策調整室長 鈴木尚登

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/other/laboratory/naro/062484.html
http://www.naro.affrc.go.jp/other/laboratory/naro/062490.html

■熊本地震への対応を支援するWebサイト「農業農村工学技術者のための災害復旧の「現場知」」を開設

農業工学部門の研究者が参加した科研の研究グループが、熊本地震への対応を支援するWebサイト「農業農村工学技術者のための災害復旧の「現場知」」を開設しました。東日本大震災など、過去の大規模災害の復旧復興に携わった技術者から寄せられた教訓、工夫、注意点などが掲載されています。下記URLからご覧ください。

農地基盤工学研究領域 用水管理ユニット 友正達美

(関連資料)
http://nngenbachi.jimdo.com/(外部サイトへ移動します)

2)イベント情報

■つくばエキスポセンターで農村工学研究部門の研究を紹介します

つくばエキスポセンターは、「科学万博ーつくば85」を記念して筑波研究学園都市中心部に建設された「見て、触って、楽しく学べる科学館」でロケットの実物大模型や世界最大級のプラネタリウムなどで親しまれています。

このエキスポセンターの「サイエンスシティつくば再発見」コーナに6月から8月までの間、農村工学研究部門が出展します。農村工学研究部門の研究紹介に加えて、家族揃って農村の様々なものごとに親しんで頂けるような企画を準備しています。詳しくは、5月号で紹介します。

技術移転部 移転推進室研究交流チーム長 猪井 喜代隆

(関連資料)
http://www.expocenter.or.jp/(外部サイトへ移動します)

3)最新の農工研ニュースより

■帯水層の塩水化を抑制する単孔式二重揚水技術

1本の井戸内に止水のための仕切りを設け、その上下から同時に地下水を揚水することによって、地下水が塩水化しない技術を開発しました。

地域資源工学研究領域 地下水資源ユニット長 石田 聡

(関連資料)
(1)農工研ニュース第101号(2頁目)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/73/03-01-01.pdf
(2)この研究をもっと深く理解するための9つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/73/03-01-02.pdf

4)農村工学研究部門の動き

■農林水産省国営事業所等への支援対策 ~平成28年度も行います~

行政支援型研究機関として、また、災害対策基本法に基づく防災指定公共機関としての役割をより効率的かつ的確に果たすために農村工学研究部門は、平成28年度も国営事業所等の技術的課題に対して、技術相談、調査・技術指導・講習等派遣、委員会委員の派遣、共同研究などを通じて、支援対策に取り組んでまいります。 これら取り組みへの問い合わせ、技術相談、その他ご不明な点については、次の問い合わせ先にご連絡ください。

(問い合わせ先)

技術移転部 移転推進室
室長 野道彰一、交流チーム長 猪井 喜代隆
電話:029-838-8296 Fax:029-838-7680
Eメール:iten[@]ml.affrc.go.jp 又は nomichi1[@]affrc.go.jp ※メールを送信する際は[@]の[ ]をとってください。

5)こんにちは農業農村

■農業水利施設探訪 福岡堰頭首工

農村工学研究部門からも近い茨城県つくばみらい市にある福岡堰頭首工です。福岡堰頭首工は鬼怒川水系小貝川に設けられており、主に左岸側に広がる約2,800haの受益農地(つくばみらい市、常総市、取手市)に農業用水を供給する重要な灌漑施設です。同河川に設けられている取手市の岡堰(かんがい面積1,870ha)、龍ヶ崎市の豊田堰(同、1,560ha)と共に、関東三大堰の一つに数えられています。

地域資源工学研究領域 水文水資源ユニット 皆川裕樹

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/73/05-01.pdf

6)農村の草花

■ちょっと怖そうな名前ですが、安心してください、噛みつきません ~ヘビイチゴ~

もうすぐ初夏を迎え、家庭菜園のイチゴはちょうど旬を迎えていることでしょう。足元にもいかにも美味しそうに赤く熟したヘビイチゴをみかけます。このヘビイチゴは毒はないのですが、残念ながら食用とはならないことを知っていましたか。

水利工学研究領域 水域環境ユニット 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/73/06-01.pdf

7)研究者の横顔

■田中 良和(たなか よしかず)

水利工学研究領域施設水理ユニットの田中さんは、農業用水路・パイプライン等の水利施設を対象として、施設の維持管理に資する数値シミュレーションを駆使した評価技術について研究・開発されています。几帳面なお人柄を反映した、緻密な研究が持ち味です。

(他己紹介: 宮津 進)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/73/07-01.pdf

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【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
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技術移転部 移転推進室 交流チーム