農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第76号(2016年7月号)

目次

1)トピックス
■農林水産技術会議事務局菅家研究調整課長が研究成果等を視察
■食料・農業・農村政策審議会農業農村振興整備部会技術小委員会が研究成果を視察
■宮城県とのパートナーシップ協定に基づく技術相談打合せ会を開催

2)イベント情報
■つくばエキスポセンター特別展示実験・体験レポート

3)メッセージ
■新しくなった研究領域内組織の紹介~施設工学研究領域~

4)水土里のささやき
■農村工学研究部門の技術研修紹介(基礎技術研修)
■農村工学研究部門の技術研修紹介(ダム機能保全研修)

5)最新の農工研ニュースより
■高能率深層地下水探査のための同時多点受信CSMT探査システム

6)農村工学研究部門の動き
■9/15開催:平成28年度第1回男女共同参画セミナー「農村工学分野における女性研究者の等身大の生き方」
■中課題「地域資源管理」研究会(第1回)の開催報告

7)農村の草花
■あれ、田んぼに合歓の木が!?いえいえ、それは「恥ずかしがりや」の~クサネム~です。

8)研究者の横顔
■泉 明良(いずみ あきら)

1)トピックス

■農林水産技術会議事務局菅家研究調整課長が研究成果等を視察

7月22日(金)、農林水産省農林水産技術会議事務局の菅家研究調整課長が農村工学研究部門を訪問し、ため池防災関連の研究成果を視察されました。山本部門長が農村工学研究部門の概要を紹介するとともに、担当職員がため池DBハザードマップ及びため池防災支援システムの説明を行ないました。菅家課長からはため池防災に関しての理解が深まったとの発言があり、当部門の研究活動を理解していただく貴重な機会となりました。

企画管理部 企画連携室長 塩野隆弘

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/01-01.pdf

■食料・農業・農村政策審議会農業農村振興整備部会の技術小委員会が研究成果を視察

7月12日、技術小委員会委員7名をはじめとした総勢17名が農村工学研究部門に来所され、研究成果を視察されました。

企画管理部 行政連携調整役 渡嘉敷勝

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/01-02.pdf

■宮城県とのパートナーシップ協定に基づく技術相談打合せ会を開催

7月13日、宮城県とのパートナーシップ協定に基づく技術相談打合せ会を開催しました。この会は、宮城県との間で締結された東日本大震災に係る農業・農村の復旧復興推進のためのパートナーシップ協定に基づき定期的に開催されています。

当日は、打合せ会にて技術相談内容を検討したほか、農村工学研究部門で実施している水管理研究や防災・減災研究の紹介を行ないました。

企画管理部 企画連携室長 塩野隆弘

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/01-03.pdf

2)イベント情報

■つくばエキスポセンター特別展示実験・体験レポート

農研機構農村工学部門は、農業・農村や農村工学の研究について紹介するためつくばエキスポセンター1階の「サイエンスシティつくば再発見」のコーナーにて「未来の農村を創(つく)る研究」と題して特別展示を実施しています。

この特別展示では、期間中常設のパネルだけではなく、様々な実験・体験や模型の展示など様々なイベントを企画しています。

技術移転部移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/02-01.pdf

3)メッセージ

■新しくなった研究領域内組織の紹介 ~施設工学研究領域~

この4月から「研究所」が「研究部門」に改称され、研究領域は5つから4つに再編され、研究領域の構成は研究室に当たる「担当」から「ユニット」に変更されました。施設工学研究領域においても、5つの「担当」は4つの「ユニット」に再編されました。新しい4つの「ユニット」一丸となって「強くてしなやかな農業・農村」に貢献する事業現場に活かせる研究・技術開発を目指します。

施設工学研究領域長 増川 晋

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/03-01.pdf

4)水土里のささやき

■農村工学研究部門の技術研修紹介(基礎技術研修)

6月27日(月)から8月10日(水)までの日程で、農村工学基礎技術研修(第1回)を実施中です。本研修は、当研究部門が実施する研修の中で、最も若い技術者を対象とした研修で、国、道県庁に採用されてまもない実務経験が1~2年目程度の農業土木技術者20名が受講中です。

研修生の技術習得に対する士気は開講当初に比較してかなり上がっていると感じています。また、水理実験や土質試験の実習ではチームワークやコミュニケーションの良さが感じられました。

技術移転部 技術研修室教務指導チーム長 加藤 孝

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/04-01.pdf

■農村工学研究部門の技術研修紹介(ダム機能保全研修)

6月29日(水)から7月8日(金)までの8日間(土日除く)の日程で農村工学専門技術研修(ダム機能保全)を実施しました。本研修では、17名の研修生がビデオ等によりダム建設地のダム建設前の地盤の様子やダム建設の工事映像などを学び、ダムの成り立ちの理解を深めた上で、現地研修も含めダムの機能診断などを学びました。

技術移転部 技術研修室長 井上 裕

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/04-02.pdf

5)最新の農工研ニュースより

■高能率深層地下水探査のための同時多点受信CSMT探査システム

一般的な地下水調査法である電気探査やボーリング調査には多大な費用と時間を要し、緊急に広域的な対応を行うことは困難です。そこで、緊急時に広域に適用可能な地下水調査手法として電磁探査法の1つであるCSMT(人工送信源地磁気地電流)法による技術を開発しました。

地域資源工学研究領域地下水資源ユニット 中里裕臣

(関連資料)
(1)農工研ニュース第102号(3頁目)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/05-01-01.pdf

(2)この研究をもっと深く理解するための5つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/05-01-02.pdf

6)農村工学研究部門の動き

■9/15開催:平成28年度第1回男女共同参画セミナー 「農村工学分野における女性研究者の等身大の生き方」

農村工学研究部門は「農村の振興」を使命に、強い農業と豊かな農村地域の実現に向けた農村工学技術の開発を行っています。この使命を遂行するためには、性別の違いを超えて多様な人材が集い、それぞれの視点を活かして課題に取り組んでいくことが必要です。現在、農村工学研究部門では、6名の女性研究者が活躍しています。

本セミナーは、農村工学研究部門で活躍する女性研究者たちが等身大の研究者生活を紹介し、学生の皆様が普段あまり触れる機会のない農村工学分野の研究者という生き方について考え、将来の選択肢の一つに加えるような機会となること、また、より良い男女共同参画の環境創造に繋げる機会となることを目的として開催します。

当日会場にお越しになれない方にはネット配信も予定しておりますので、奮って参加申込みをいただけますようお願い致します。

企画管理部 企画連携室 行政連携調整役 渡嘉敷 勝

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/06-01.pdf

■中課題「地域資源管理」研究会(第1回)の開催報告

今年度からスタートした農研機構中長期計画(第4期)では、大課題(18)、中課題(85)を設定して研究に取り組んでいます。その中で、中課題「農村地域の構造や環境等の変化に対応した地域資源の管理・利用の高度化技術の開発(地域資源管理)」 の研究会を7月6日(水)に栃木県那須野ヶ原地域で開催しました。

研究会では、関係施設の視察(那須野ヶ原用水ウォーターパーク、百村発電所(落差工に設置)、那須野ヶ原発電所(幹線水路と調整池の落差を利用)、栃木県畜産酪農センター(バイオガス発電))や那須野ヶ原土地改良区連合(星野参事、吉澤事務局長、郡司事業主査)との意見交換を行いました。

地域資源工学研究領域 地域エネルギーユニット 福田浩二・後藤眞宏

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/06-02.pdf

7)農村の草花

■あれ、田んぼに合歓の木が!? いえいえ、それは「恥ずかしがりや」の~クサネム~です。

梅雨も明け、いよいよ夏本番がやってきました。うだるような暑さのなか、合歓(ねむ)の木そっくりな葉でイネの背を越す勢いで伸びるクサネムが目立つ田んぼもちらりほらり見かけます。

このクサネムの学名は、「恥ずかしがりや」なのですが、農家にとって実は大敵な雑草であることを知っていますか。

水利工学研究領域 水域環境ユニット 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/07-01.pdf

8)研究者の横顔

■泉 明良(いずみ あきら)

今回紹介する泉さんは、水資源機構での業務経験を活かし、現在は耐震性・耐津波性に優れた海岸堤防技術の開発に取り組んでおられます。そんな硬派な研究対象とは反対に物腰の柔らかい非常に気さくなお人柄であると聞いております。

(他己紹介: 向井章恵)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/76/08-01.pdf

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