農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第115号 (2019年10月号)

この度の令和元年台風第15号、第19号により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災に伴い避難所などで不自由な生活を余儀なくされている皆様に対し心よりお見舞い申し上げます。

当研究部門では、今後の防災研究にも一層尽力してまいります。

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)技術研修室より
5)ズームイン
6)つれづれなるままに
7)農村の草花
8)研究者の横顔

1)トピックス

■「スマートフォン版ため池防災支援システム」がNARO RESEARCH PRIZE 2019を受賞しました

NARO Research Prize 2019に普及成果情報「スマートフォン版ため池防災支援システム」が選定されました。9月24日に授賞式が行われ、この技術を開発した当研究部門施設工学研究領域土構造物ユニットの堀ユニット長、泉研究員、地域防災ユニットの正田主任研究員、吉迫ユニット長が表彰されました。

(関連URL)

■2019年度農業農村工学会賞を当研究部門職員9名が受賞しました

2019年度農業農村工学会賞が授与式が2019年9月4日に東京農工大学 府中キャンパスにおいて執り行われました。
なお、当研究部門からの主な受賞者は、以下のとおりです。

【学術賞】
メタン発酵消化液の変換・利用技術及びその液肥利用のための計画支援モデルの開発に関する一連の研究
 水利工学研究領域 水域環境ユニット長 山岡 賢

【研究奨励賞】
低平水田域における豪雨被害リスクとその不確実性の評価に関する一連の研究
 地域資源工学研究領域 水文水資源ユニット主任研究員 皆川裕樹

※学術賞
農業農村工学に関する学術又は技術の進歩に貢献した創意ある優秀な業績をあげた個人に授与される賞

※研究奨励賞
農業農村工学に関する優秀な研究業績をあげた個人に授与される賞

その他の賞は関連資料をご覧ください。

 技術移転部 移転推進室

(関連資料)

2)イベント情報

■アグリビジネス創出フェア2019に出展(お知らせ)

来る11月20日(水)~22日(金)にかけて東京ビックサイト西4ホールにて開催される「アグリビジネス創出フェア2019」に農研機構が出展いたします。

本年度も、農研機構全体での出展の紹介となります。農村工学研究部門からは以下の研究成果について「総合ゾーン 05 農研機構」ブースにて展示いたします。

・きめ細やかな栽培環境を実現させる計測・制御システム
  -スマート農業の肝はセンシング-
・農業水路の魚の棲みやすさ評価プログラム

日時 2019年11月20日(水)~22日(金) 10時00分~17時00分
場所 東京ビッグサイト 西4ホール
http://agribiz-fair.jp/access.php

 技術移転部 移転推進室

(関連URL)

■農業技術革新・連携フォーラム2019に出展しました

「連携フォーラム2019」に農村工学研究部門から「カットドレーンシリーズによる営農排水技術」のブース展示と、「携帯情報端末による遠隔・自動制御が可能な圃場水管理システム」、「ICTを活用した圃場-水利施設連携型の配水管理制御システム」、「ため池防災支援システム」、「地域住民による農業水路や農地の保全活動が地域経済へ波及する効果を簡便に評価するWEBツール」に関するパネル展示を行いました。

 技術移転部長 梶原義範

(関連資料)

3)新技術の紹介

■知的財産情報(20)「管体の離脱防止機構」が登録されました

株式会社栗本鐵工所と農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6583957号
【登録日】令和1年9月13日(2019.9.13)
【発明の名称】管体の離脱防止機構

 技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

4)技術研修室より

■農村工学技術研修の開催

10月は農村工学専門技術研修(経済効果II.実践演習)、同(情報整備・地域合意形成技術)を実施し、農村工学基礎技術B研修を開始しました。

  技術移転部 技術研修室

(関連資料)

5)ズームイン

■より良い研究は体力づくりから 農工研ランナーが躍動しました!

研究活動は連日深夜に及ぶこともあります。実験等には集中力と忍耐力が不可欠です。
農業農村工学のフィールドは工事現場や農地、山野にも渡るため、現地調査にも強靱な体力が必要です。これらを背景に、体力づくりを兼ねて、当部門には多くのランナーがいます。

10月6日(日)に開催された「2019つくばリレーカーニバル(主催:同実行委員会、共催:つくば市、後援:茨城県、茨城新聞)」に、当部門関係者から17名の選手が参戦しましたので、この結果をご報告します。
今後とも駅伝パワーで研究者同士の連携を深め、より良い研究開発活動に精進してまいります。

 技術移転部 技術移転室長 中野明久

(関連資料)

6)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話
第21回「同じ場所再訪の記録 大地は動いていく-地すべり地の棚田」

3月の第15回のこの記事で書いたように、筆者は「行ったことのない所に行ってみること」を楽しみにしているとともに、「過去に訪れたところを再訪し、同じ角度で写真をとる」ということをやってみたいと思っている。

今回は、農村工学研究部門のメルマガにふさわしいよう地すべり地の棚田を再訪したときのことを書いてみることにしたい

 とあるおっさん

(関連資料)

7)農村の草花

■秋耕後の田んぼで見かける"黒い芋"の正体は  ~クログワイ~

稲刈りを終えた田んぼでは、冬が訪れる前に一度秋起こし(秋耕)が行われることも多いかと思います。耕起された田んぼをよく見ると、径1~2cm程度の小さなクワイのような黒い芋が表面に出ているかも知れません。このクログワイ、今では水田の厄介な雑草となっていますが、万葉のころから利用されてきた野菜であったことを知っていますか。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

(関連資料)

8)研究者の横顔

■楠本 岳志 (くすもと たけし)

29年間の行政勤務を経て今年度「新採」と私と全く同じの楠本さん。全国を転々としておられる点も。地質職を選ばれた経緯、でも結構こういうの珍しくないと思います。農業土木職もダムなどが好きで進学した人ばかりでありません。また、名前の通りの十分な山好きでは。

私はこれまで地質職の方の専門性の高さや独特の視点などに何度も脱帽いたしました。これまで地質職として数々・様々な経験をされ、特に現場のことを良く知っておられるというのは大きいと思います。これら経験を活かしつつ「新採者」だからこその活躍ができることを期待しております。

  (他己紹介)高橋良次

(自己紹介)

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技術移転部 移転推進室 交流チーム