農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第118号 (2020年1月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)つれづれなるままに
5)研究員の一日、見せちゃいます!
6)農村の生き物たち
7)研究者の横顔

1)トピックス

■『楽してお得!配水管理システム-ICTによる自動化で管理労力と費用を削減-』「2019年農業技術10大ニュース」のTOPICS2に選出されました

農林水産省農林水産技術会議事務局が選定する「2019年農業技術10大ニュース」に「楽してお得!配水管理システム-ICTによる自動化で管理労力と費用を削減-」がTOPICS2に選定されました。

「2019年農業技術10大ニュース」は、この1年間に新聞記事となった民間企業、大学、公立試験研究機関及び国立研究開発法人の農林水産研究成果のうち、内容に優れるとともに社会的関心が高いと考えられる成果10課題を農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌など29社加盟)の加盟会員による投票を得て選定されます。

農村工学研究部門は2017年トップの「ICTによる水田の自動給排水栓を開発-スマホでらくらく・かしこく水管理-」、2018年トップの「ため池防災支援システム-地震・豪雨時に、ため池の決壊危険度をリアルタイムに予測-」に続き、3年連続の選出となりました。

 研究推進部研究推進室 渉外チーム

(関連資料)

■河野農林水産大臣政務官が農村工学研究部門を視察されました

1月22日(水)、河野 義博(かわの よしひろ)農林水産大臣政務官が、農研機構本部及び5つの研究部門・センターを視察されました。農村工学研究部門では、ため池防災支援システム及び圃場自動水管理システムの概要説明と実演を行いました。

 研究推進部研究推進室長 小出水 規行

(関連資料)

2)イベント情報

■2019国際ロボット展(iREX2019)に参加しました

12月18日から12月21日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された2019国際ロボット展において、農林水産省の「スマート農業ブース ~農業の未来を拓く~」で圃場水管理システムを出展しました。
会場では国内外の最新ロボットが集う中、今後の農業を支えていく技術の1つとして、多くの方に圃場水管理システムを知っていただけたと思います。

 農地基盤工学研究領域水田整備ユニット研究員 鈴木 翔

(関連URL)

3)新技術の紹介

■(プレスリリース)シート状熱交換器の流水中設置によりヒートポンプの熱交換効率が大きく向上- 土中設置の15倍の高効率、農業用水路がヒートポンプの熱源に -

農研機構は、シート状熱交換器を農業用水路などの流水中に設置すると、土中設置した場合と比べて、約15倍効率良く熱を交換できることを明らかにしました。本成果を用いることにより、農村地域に広く配置されている農業用水路を、ヒートポンプの熱源として有効利用できます。本成果は、農業用ハウスの冷暖房で消費するエネルギーの削減や、ランニングコストの削減に役立ちます。

 研究推進部 研究推進室渉外チーム長 猪井 喜代隆

(関連URL)

■(プレスリリース)地層「千葉セクション」のIUGS(国際地質科学連合)において「千葉セクションのGSSP提案」を承認

1月17日、地層「千葉セクション」について、IUGS(国際地質科学連合)の審査を通過し、「千葉セクションのGSSP提案」が承認されました。

農研機構からは、弊部門の中里裕臣地域資源工学研究領域地下水資源ユニット主席研究員が、研究グループに参画しています。

 研究推進部 研究推進室渉外チーム長 猪井 喜代隆

(関連URL:国立極地研究所)

■知的財産情報(21)「圃場用給排水システム」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6635867号
【登録日】令和1年12月27日(2019.12.27)
【発明の名称】圃場用給排水システム

 研究推進部 研究推進室渉外チーム長 猪井 喜代隆

(関連URL)

4)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話
第23回「酒とのかかわり」

年末から年始にかけては酒を飲む機会が増えるという人は多いと思う。筆者は、毎日何らかのアルコールを摂取しているので、酒を飲む機会は変わらないのだが、いつもより多めのアルコールを取り込む機会は、若干ながら増える。そこで、前回の食べ物の話題に続いて、今回は新年にふさわしく筆者と酒とのかかわりを綴ってみる。

農村工学と酒と何の関係があるのかとお叱りを受けるかもしれないが、農村の様々な行事は酒と縁が深いし、醸造学を教えてくれるのは主に農学部でもあるので、お許し頂きたい。

なお、筆者としては安心して酒の飲める農村をつくることこそ、農村工学の目指す道ではないかと考えている。

 とあるおっさん

(関連資料)

5)研究員の一日、見せちゃいます!

■Case.1 新村研究員 (農地基盤工学研究領域 水田整備ユニット)

「研究者ってどんな生活しているの?」
普段はベールに包まれている研究者の生態。
そんな素朴な疑問に答えるべく、私のとある1日の様子を食生活から勤務の内容までまるごと紹介します。

 農地基盤工学研究領域 水田整備ユニット研究員 新村麻実

(関連URL)

6)農村の生き物たち

■農村の鳥 ~オオハクチョウ~

第107号(2019年2月号)で紹介したコハクチョウに続き、オオハクチョウに会いました。
よく似ていますが、名前にある「体の大小」だけでなく、くちばしに違いがあります。
白鳥を見かけたら、よく観察してみてはいかがでしょうか。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット主任研究員 渡部恵司

(関連資料)

7)研究者の横顔

■人見 忠良(ひとみ ただよし)

今回「研究者の横顔」に登場するのは、農工部門の水質の専門家である人見忠良さんです。

人見さんは、いつもニコニコされて穏やかな癒し系研究員です。農業と水質の関係に加えて、最近は水利施設の管理労力についても幅を広げているとのことで、まさに農業農村現場の悩み解決に繋がる研究をされています。
大変な本部出向から農工部門に戻られて、ますます活躍されている姿を、私も見習いたいと思います。

それでは、本文をお楽しみください。

  (他己紹介)皆川 裕樹

(自己紹介)

(前回の自己紹介)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
研究推進部 研究推進室 渉外チーム