農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第123号 (2020年8月号)

目次

1)新技術の紹介
2)農村工学研究部門の動き
3)技術研修室より
4)見学だより
5)農村の草花
6)研究者の横顔

1)新技術の紹介

■(プレスリリース)豪雨時の洪水被害軽減に貢献する水田の利活用法 - 水稲を減収させない湛水管理の目安と水位管理器具の開発 -

水田を豪雨時の洪水対策に積極的に活用するために必要な水深および湛水期間の上限の目安と、その目安を手軽に達成できる田んぼダム用の水位管理器具を開発しました。開発した器具を水田排水口に設置するだけで、手間をかけずに水田の貯水効果を高めることができ、地域で取り組む豪雨対策の一つとして普及が期待されます。

 研究推進部 研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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2)農村工学研究部門の動き

■オンライン記者レクの裏側

2020年8月5日、当部門では初めてのオンライン記者レクが行なわれました。オンラインで実施した理由はもちろん新型コロナウイルス感染症予防のためです。案件は、地域資源工学研究領域水文水資源ユニット皆川裕樹主任研究員と、農地基盤工学研究領域畑整備ユニット北川巌ユニット長による「豪雨時の洪水被害軽減に貢献する水田の利活用法-水稲を減収させない湛水管理の目安と水位管理器具の開発-」でした。

 研究推進部 研究推進室渉外チーム 重田一人

(関連資料)

■インターンシップ講習生から感想をいただきました

今年もインターンシップ講習生が農村工学研究部門にやってきました。

新型コロナウイルスの影響で大変ななか、農地基盤工学研究領域 畑整備ユニットにて2週間講習を受けた2名の方から感想をいただきました。

 研究推進部 研究推進室

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3)技術研修室より

■農村工学技術研修の開催

今年度の農村工学技術研修は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため様々な影響を受けています。まず5月に予定していた最初の「ため池防災・減災技術」は、遠隔指導による「ため池氾濫解析演習」として実施しました。また、同5月に予定していた「農村防災・減災技術指導者」は、同演習および講義についてWebでの講義録画の視聴による実施としました。

その後も感染拡大の影響を見つつ、当初5月下旬から開始予定としていた「基礎技術A」については6月に延期し、更に7月に再延期せざるを得ない状況となりましたが、研修期間が2ヶ月間のためお盆をまたぐことになることなどから最終的に中止としました。そのほか、6月に予定していた「ダム機能保全I」「経済効果I.理論」は7月に延期、7月に予定していた「ダム機能保全II」「施設保全管理」は9月に延期と順次後ろ倒しとしました。

その後、県境をまたぐ移動が6月19日以降全国解除となったことなどから、7月の「ダム機能保全I」「経済効果I.理論」はこれまで通り研修生を集めての実施としました。実施にあたっては、講義室での密集を避けるため人数を制限して座席間隔を広くし、講師の前面に飛散防止シートを設置、研修中のマスク着用など感染防止対策を取りました。宿泊棟においても二人一部屋が原則のところ一人一部屋、共同浴室の人数制限、検温等々の対応が取られました。

 技術移転部 技術研修室

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4)見学だより

■宮城第一高等学校の生徒さんが見学に見えました

農研機構は、7月1日より見学の受け入れを再開しました。それを待っていたかのように早速申し込みがあり、8月18日、宮城県立宮城第一高等学校の1年生20名と引率の先生3名、合せて23名が見学に来られました。同高校からは3年連続の訪問となりました。

 研究推進部 研究推進室渉外チーム 重田一人

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5)農村の草花

■明智光秀の家紋で有名なあの草は,咳止めにも魔除けにもなる? ~キキョウ~

疫病退散に関連する農村の草花の第2弾は、園芸種としてもお馴染みのキキョウです。キキョウには咳止め効果のほか、あの陰陽師にゆかりが深い魔除けの紋としても使われていることを知っていましたか。このキキョウ、庭先ではよくみられるものの、野生での自生は絶滅が心配されるほど少なくなってしまっていることもご存じですか。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

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6)研究者の横顔

■福重 雄大(ふくしげ ゆうだい)

アッサリした現代型江戸っ子の次は、コッテリした関西人の登場です。

沿岸域水理ユニットの2年目の福重くんは、低平農地の防災・減災に関する研究に取り組んでいます。
どうやら、学生時代は農工研とは毛色の違った研究をしていたようです。

関西人らしい明朗さで周囲を和ませてくれる福重くんですが、研究の話になると、熱いハートがにじみ出てきます。

就職した当初は、初めての関東生活への不安を口にしていましたが、こちらの生活にも慣れて、プライベートでの充実ぶりが覗えます。研究面での活躍にも期待が高まります。

  (他己紹介) 相原星哉

(自己紹介)

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