北海道農業研究センター

羊ヶ丘の気象観測データ

積雪の長期継続期間の決め方

(気象庁、地上気象観測統計指針、1972)

  • 積雪の長期継続期間:積雪継続の長さが30日以上のとき、その初日から終日までの期間。
  • ただし、積雪継続の長さが10日以上の期間が2つ以上ある時は、その間の無積雪日の合計が5日以内ならば両期間を通じて積雪が継続したものとする。
  • この方法による長期積雪が一寒候期に2つ以上ある場合は、はじめの方から第1、第2、...長期積雪と呼ぶ。
  • 長期積雪の初日は第1長期積雪の初日、長期積雪の終日は最後の長期積雪の終日とする。初日から終日までの期間を長期積雪日数とする。

初雪の決め方

寒候期(10月から3月まで)がきて初めて降る雪、みぞれでも良い。
(高山などでは、その年の日平均気温の高極が出た日以後の雪を初雪とする)
気象庁雨・雪について(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq1.html)
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kisetsu.html

初雪として扱われる降水形態は以下の通りで、全ての固体降水が含まれるわけではない。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html

すなわち、
雪(snow)
凍雨(ice pellets):雨滴が凍って落下する透明の氷の粒
細氷(diamond dust):大気中の水蒸気が昇華し、ゆっくりと降下する微細な氷の結晶
みぞれ(sleet):雨まじりに降る雪。または、解けかかって降る雪。
雪あられ(snow pellets):白色で不透明な氷の粒の降水で直径が5mm未満のもの。
以上の現象が初雪の対象となる。
(札幌管区気象台では2009年11月1日に雪あられが観測され初雪になった)
一方、以下は初雪(雪)とされない。氷あられ(small hail):半透明または透明な氷の粒の降水で直径が5mm未満のもの。
ひょう(hail):積乱雲から降る直径5mm以上の氷塊。
http://www.osaka-jma.go.jp/nara/knowledge/snow/snow1.htm
http://www.jma-net.go.jp/toyama/koram.files/month11.htm

参考

以上のことから、初雪は目視観測によって判定を行う必要がある。
しかし、札幌管区気象台では、無人観測所での初雪も参考値として発表している。
この場合は、視程計や感雨計によって降水があると判断され、積雪深計の増加量が1cmを超えた場合に初雪としている(天気相談所の回答)。
例)http://www.jma-net.go.jp/cgi-bin/sapporo/cold2.cgi?keys3=3&keys2=2010%94N

また、「積雪0cm」とは、観測場所周辺の地面の半ば以上を雪が覆う現象。「積雪なし」とは、観測場所周辺の地面に雪が全くないか、または半ば以上を覆っていない状態を指す。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html