遺伝資源研究センター

センター長

センター長挨拶

杉浦誠センター長

令和5年4月から遺伝資源研究センター長を務めている杉浦です。私はこれまで、資源作物関係の品種育成、栽培や、野菜の施設園芸等の研究に従事し、その中で雑穀等の遺伝資源にかかわる仕事にもかかわってきました。

農研機構では、農業や食品産業にかかわる遺伝資源の探索収集、保存、配布を行う農業生物資源ジーンバンク事業を実施し、現在、植物、動物、微生物、合わせて27万5千点の遺伝資源を保存しています。遺伝資源研究センターは、農業生物資源ジーンバンク事業の業務を行うとともに、これら遺伝資源を広く皆さんに使っていただくために、保存している遺伝資源の特性データの集積及びゲノム情報の解明や、様々な特徴的な特性を選抜してセットにした「コアコレクション」の作成など、ユーザーにとって有益で使いやすい遺伝資源作成に向けた活動を行っています。また、長期保存技術開発など、未来に向けて遺伝資源を確実に残していくための研究も精力的に進めています。さらに、遺伝資源の利用においては、研究・教育素材として年間1万3千点を越える遺伝資源を大学、研究機関、民間企業等に配布し、令和4年度には在来品種「播州白水菜」を復活させるなど、ジーンバンクに保存している遺伝資源の有効活用を図っています。

今後とも、遺伝資源研究センターは、農業や食品産業に関する様々な活動を支えるために、内外の研究機関と連携して遺伝資源に関する活動を進めていきます。

遺伝資源研究センター
センター長 杉浦 誠 (すぎうら まこと)