遺伝資源研究センター

ジーンバンク事業技術室

ジーンバンク事業技術室は、農業生物資源ジーンバンク事業の事務局として、遺伝資源の受入、保存、配布等の業務や遺伝資源の情報管理を担当しています。ジーンバンク事業に参画している、農研機構の組織や、国立研究開発法人、大学、公設試験研究機関等で構成するネットワークを通じて、遺伝資源の保存や調査および連絡調整を行っています。 国内外から探索収集・導入された植物遺伝資源を受け入れ、データベースで管理します。植物遺伝資源種子は、配布用の種子を収納する「配布庫」(−1°C、湿度30%)とバックアップ用に元種子を収納する「永年庫」(−18°C、湿度30%)で保存します。配布庫や永年庫の管理はコンピュータ化され、職員が内部に入ることなく、隣室から配布依頼のあった種子を取り出すことのできる自動種子入出庫装置を備えています。配布庫内の約14万点の遺伝資源について5年に1度の頻度で種子の発芽試験を行い、その発芽力を確認し、発芽力が衰えた場合は新たに増殖して、十分な発芽力を持った種子を配布できるようにしています。これらの遺伝資源を、国内外の研究機関や大学、民間会社等に年間約1万点配布しています。多くの遺伝資源を保存し、利用者に適切な遺伝資源の情報を提供するために、遺伝資源データベースの管理も行っています。利用者は農業生物資源ジーンバンクのWebページから必要な遺伝資源を検索し、提供を依頼することができます。

種子の出庫作業
15万種類の種子が保管されている低温種子庫から、自動で目的の種子を取り出しています。

室長

江花 薫子(えばな かをる)

メンバー