遺伝資源研究センター

資源保存ユニット

資源保存ユニットは、農業生物資源ジーンバンク事業の動物遺伝資源部門を推進する中核母体であるとともに、超低温保存を中心とした遺伝資源の最適な保存法の研究ならびに情報の管理・有効活用の研究を行っています。動物遺伝資源に関しては、分担・協力研究室・機関と連携し家畜・家禽・昆虫・その他の動物遺伝資源の収集受入・特性評価・保存・配布を行い、保存に関しては動物遺伝資源ならびに栄養繁殖性植物を扱い、飼育による生体保存および液体窒素下での凍結保存などを行っています。カイコの生体保存については、北杜(山梨県)とつくばの2拠点において実施しており全体で700種以上の品種・系統を保存しています。栄養繁殖性植物は圃場保存が基本であり、カイコは生体保存しかできないため、品種の維持には費用が多くかかります。そのため、コストを低く抑えることが可能で効率的に保存できる方法との二重保存体制が必要とされています。このような従来の技術では保存が困難な遺伝資源の超低温保存法の開発など、これまでに確立していない保存法の研究も行っています。

様々な遺伝資源の保存 (A)動物生殖細胞の保存(液体窒素下の超低温保存) (B)カイコ生体保存(色や模様を調節する遺伝子に突然変異が生じた様々な品種)

ユニット長

田中 大介(たなか だいすけ)

メンバー