養蚕農家の高齢化や夏季の猛暑などの影響により、現行の養蚕システムでは、将来的に国内需要に見合う繭生産量の確保が困難となることが懸念されています。そこで、私たちのグループでは、カイコの生理・発生・遺伝など、多様な生物学的現象に関する研究を基盤として、育種や遺伝子改変技術などの手法を活用し、次世代の養蚕に適した新たなカイコ品種の作出に取り組みます。さらに、カイコの餌となる桑葉の収穫・運搬、桑園の除草などの桑園管理作業、ならびに給餌や清掃作業などの飼育管理作業の機械化と自動化を推進することで、養蚕における作業の省力化と高品質な繭の安定的かつ高効率な生産を実現する新たなモデルの構築に取り組みます。これらの取り組みを通じて、シルクの新たな可能性や魅力を創出し、需要を拡大するとともに、持続可能な次世代スマート養蚕システムの確立を目指します。
