生物機能利用研究部門

高機能シルクグループ

私たち高機能シルクグループは、カイコが繭(まゆ)を作るときに吐き出す糸「シルク」を原料として、新しい機能をもつ素材を生み出す研究を行っています。シルクは衣服や織物として古代から使われてきた天然素材で、美しい光沢だけでなく、軽くて強く、しなやかという優れた特性を持っています。また、タンパク質でできているため人の体になじみやすく、近年では医療・衛生分野での活用も注目されています。
私たちは、カイコの体内でシルクが作られる仕組みを改変・制御したり、糸以外の形に加工したりすることで、新しい機能を持たせたシルク素材を開発しています。具体的な応用は、ワクチン開発、抗菌・抗ウイルス機能をもつ繊維、病気の診断キットなど多岐にわたります。さらに、シルクの構造を分子レベルで設計し直すことで、従来よりも切れにくく、熱にも強い新素材の開発にも挑戦しています。
こうした研究は、基礎的な仕組みの理解だけでは終わりません。企業や研究機関と連携し、研究成果を実際に社会で使われる材料や技術へとつなげることで、安心・安全で持続可能な社会づくりに貢献していきます。

カイコと繭、そこから生まれるシルク素材

メンバー