生物機能利用研究部門

作物環境適応機構グループ

発芽した場所から移動することができない植物は、その場の環境に適応して生きていく能力を持っています。我々は、様々な環境に適応する植物の能力の発見と解明に基づき、

  • イネの温度感受性雄性不稔因子を利用した効率的なハイブリッド育種技術開発と、作物の高温不稔低減に向けた作物育種基盤の構築
  • ゲノミクス・エピゲノミクス解析から環境応答や適応に関わる遺伝子発現制御メカニズムの解明と、高精度な遺伝子発現制御技術による環境レジリエント作物創出に向けた基盤技術開発 に取り組みます。

また、土壌や作物の中の様々な有用微生物との相互作用を通して、植物は、環境ストレスへの適応能力の向上、土壌栄養の積極的吸収による生育促進などの恩恵を受けています。我々は、これらの微生物と植物の相互作用現象の発見と解明に基づき、

  • ストレス環境下で作物の生産性を高める有用微生物を選抜するとともに、いつでもどこでも安定した効果を発揮できる微生物資材の開発
  • 植物と微生物の共生相互作用の最適化による、環境負荷を低減した作物栽培系の開発

メンバー