果樹茶業研究部門

落葉果樹品種育成グループ

落葉果樹品種育成グループでは、高品質で栽培しやすいリンゴ、ニホンナシ、クリ、核果類(モモ、ウメ、ニホンスモモ)、ブドウ、カキについて新品種の育成と、遺伝資源を利用した育種素材の開発を行っています。
果樹茶業研究部門の前身は農林省園芸試験場であり、1930年代から果樹の交雑による品種改良に取り組み、落葉果樹では、リンゴの「ふじ」、ニホンナシの「幸水」・「豊水」・「あきづき」、クリの「筑波」、モモの「あかつき」、ブドウの「シャインマスカット」、カキの「太秋」などをこれまで育成してきました。最近では、果皮が着色しやすく食味良好なリンゴ「錦秋」・「紅みのり」、高糖度のニホンナシ「甘太」、傷を入れて加熱すると渋皮が剥きやすくなるクリ「ぽろたん」・「ぽろすけ」、温暖地でも安定した開花と果実生産が期待できるモモ「さくひめ」、自家和合性で安定した結実が期待できるウメの「麗和(れいわ)」・「和郷(わごう)」、着色しやすく極大粒のブドウ「グロースクローネ」、種なし果の安定生産が可能な完全甘ガキの「麗玉(れいぎょく)」・「太雅(たいが)」等、おいしく・たべやすく・作りやすい落葉果樹の新品種を育成しています。

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