果樹茶業研究部門

育成品種紹介

チヨダレッド

果面全体が農赤色に着色する早生のネクタリン品種です。果実重は170 g程度で比較的酸味が強く、濃厚な食味を持っています。

主要特性

  • 満開から95日前後で収穫される早生のネクタリンです。
  • 果形は円~短楕円で、果面全体が濃赤色に着色します。
  • 裂果はあまりみられません。
  • 果実重は170 g程度です。
  • 核は粘核です。果肉は黄色で柔らかく、多汁です。
  • 糖度は11%前後、pHは3.5程度と酸味が強く、濃厚な食味となります。
  • 樹勢はやや強く、開張度は中程度です。
  • 花は単弁普通咲きで、花粉を有し自家結実性です。

チヨダレッドの果実
図1 「チヨダレッド」の果実

チヨダレッドの結実状況
図2 「チヨダレッド」の結実状況

チヨダレッドの花
図3 「チヨダレッド」の花

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
3329
(1989年3月31日)
1900年1月 1日 3584
(1993年7月27日)
18年
(満了日:2011年7月28日)
交配組み合わせ 旧系統名
‘ヒラツカレッド’ × ‘ネクタレッド5’ モモ筑波76号

栽培適地

東北から九州までのモモ栽培地域で栽培可能です。

農林認定品種(旧:命名登録品種

登録番号 : もも農林17号

登録年月日 : 1989年6月

育成担当者

吉田雅夫、京谷英寿、山口正己、小園照雄、西田光夫、石澤ゆり、西村幸一

発表論文

果樹試験場報告18号, p.1-17(1990-03) : ネクタリン新品種'シズクレッド','チヨダレッド'及び'ヒタチレッド'について