果樹茶業研究部門
あかつき
満開から100日余りで収穫される中生の白肉モモ品種です。品質は現在の主要品種の中でもトップクラスで、栽培は多くのモモ産地に広がり、2007年に全国で最も栽培されている品種となりました。2013年現在1,738.9ha栽培されており、全栽培面積の18.4%を占めています。
主要特性
- 果形は扁円形、果皮の地色は白色で、果面ほぼ全体に赤い着色が見られ、外観良好で無袋栽培が可能です。果実は育成当初は200gに満たない大きさでしたが、適切な栽培管理の確立と大玉系統の普及等により300gを超える果実も収穫されるようになっています。果皮の地色は白で、陽光面が鮮紅色に着色します。無袋栽培が可能です。
- 果汁は多く、果肉は溶質で締まり、樹上及び収穫後の日持ち性は良好です。糖度は12~14%、酸味は少なく、品質は優良です。
- 成熟期は「白鳳」とほぼ同時期です。
- 樹勢はやや強く、枝の発生が多く花芽の着生が良好です。
- 自家結実性が高く、生理的落果も少ないので結実は安定しており、収量も「白鳳」とほぼ同じです。
「あかつき」の果実
「あかつき」の結実状況
「あかつき」の花
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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種苗法による品種登録制度が行われる前に育成した品種です。 農林認定品種として登録されています。 |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
白桃(はくとう)×白鳳(はくほう) | れ-13 |
栽培適地
既存のモモ産地で栽培可能です。
農林認定品種(旧:命名登録品種)
登録番号:もも農林6号
登録年月日:1979年6月1日
育成担当者
金戸橘夫、吉田雅夫、栗原昭夫、佐藤敬雄、原田良平、京谷英壽
発表論文
果樹試験場報告. A, 7号, p.1-6(1980-03): モモの新品種'あかつき'について