農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第87号(2017年6月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)メッセージ
5)技術研修室より
6)見学だより
7)ズームイン
8)こんにちは農業農村
9)農村の草花
10)研究者の横顔

1)トピックス

■農業農村の発展のために農村工学研究部門でいっしょに働きませんか!!

農研機構農村工学研究部門では、農業農村工学分野の研究職員の採用を予定しています。
詳細については、以下をご覧ください。

農村工学研究部門
http://www.naro.affrc.go.jp/acquisition/2017/05/075676.html

企画管理部 企画連携室企画チーム長 吉村 亜希子

■IoTの活用で水田水管理コストを50%削減することを目指した実証実験を開始

当部門は、農林水産省の公募事業「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」へ「水田水管理ICT活用コンソーシアム」(代表:(株)インターネットイニシアティブ)の一員として参画し、ICTを活用して水田の水管理を効率化するための研究開発に取り組みます。

静岡県磐田市、袋井市の経営体において現地実証実験を行ないます。水管理に関するニーズやコストの事前調査を行うとともに、ICT水管理システムを設置し、導入前後の効果を測定します。経営体が現実的に必要とする技術開発、センサーや基地局の最適な配置場所の検証、流量測定装置による節水効果を含めた水管理コスト削減効果の検証を推進します。

農地基盤工学研究領域 用水管理ユニット 谷本 岳

(関連URL)

https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2017/0619.html

2)イベント情報

■農研機構「夏休み公開」に出展します!

7月29日(土)、食と農の科学館において、農研機構(つくば地区)夏休み公開が開催されます。農村工学研究部門からも2つのイベントを出展します。「水のふしぎコーナー」では、工作_教訓茶碗づくりにチャレンジしたり、アルキメデス水車を観察したりします。教訓茶碗って何だろう? と思ったら会場へ! 「クイズで学ぼう 農村のふしぎ」では、農業農村に関するクイズにチャレンジしますドクターKARASAKIのふしぎ問題にいくつ答えられるかな? 成績優秀者には豪華景品が?! あるかもしれません。

親子で楽しく学んでもらえる体験型のイベントですので、ぜひご家族でお越しください。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2017/06/075895.html

■「農村を元気にする総合的な実証研究」シンポジウム開催(予報)

農研機構は、農村地域の活性化に熱心な市町村と連携し、生産現場の強化、農産物のブランド化、農業の6次産業化、新産業の創出、地域資源の活用、農村環境・生物多様性の保全等々、「農村の活性化・高付加価値化」に貢献する研究開発を行うこととしています。

そのキックオフイベントとして、「農村を元気にする総合的な実証研究」シンポジウムが8月9日(水)12:45~16:45に開催されます。農村工学研究部門は、山形県河北町と連携し研究開発を進める予定であり、本シンポジウムにおいては田宮栄佐美 河北町長にご講演をいただきます。農村を元気にし、活力ある農業と農村を次世代に継承するための研究開発とは何か? 参集者と共に考える機会にしたいと思いますので、ぜひ奮ってご参加ください。日比谷コンベンションホールに於いて、参加費は無料。定員200名となります。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2017/06/076038.html

■農地整備における情報化施工に関する研究会を開催(予報)

農村工学研究部門は、寒地土木研究所との共催で以下のとおり研究会を開催します。

日時:平成29年7月21日(金)13:30~17:00
会場:農研機構 御徒町会議室(東京都台東区台東4-18-7 シモジンビルディング2階)
趣旨:「情報化施工技術の活用ガイドライン(H29年3月、農村振興局)」が策定され、国営土地改良事業等の工事における測量、施工、出来形管理等に積極的に情報通信技術(ICT)の活用を図ることが示されました。本研究会では、農地整備におけるICTを活用した情報化施工の可能性と課題について情勢報告と話題提供を行い、参加者間での情報共有および意見交換を行います。

企画管理部 企画連携室行政連携調整役 渡嘉敷勝

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2017/06/075876.html

■関東農政局土地改良技術事務所の新技術説明会に出展(報告)

6月19日(月)、関東農政局土地改良技術事務所において、同所主催の新技術説明会(展示物の27件)が開催され、農工研から次の3件について、それぞれの開発研究者から新技術を紹介しました。

1)「ポンプ設備の新たな総合診断システム」(國枝正 教授)
2)「水田水管理の省力・適正化を実現するほ場水管理システム」(水田整備ユニット 若杉晃介 上級研究員)
3)「通水中の農業用水路トンネルを点検できる無人調査ロボット」(施設保全ユニット 森 充広 上級研究員)

ご関心のある方は、同所の農業土木展示室の新技術・新工法展示コーナーにおいて、これら技術のポスター、パンフレット等を展示しておりますので、ご覧ください。

技術移転部 移転推進室長 野道彰一

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/87/02-04.pdf

■自治体総合フェア2017に出展(報告)

5月24~26日に東京ビックサイトにおいて開催された「自治体総合フェア2017」に、農研機構とニタコンサルタント(株)が開発した氾濫解析ソフト「SIPOND(エスアイポンド)」を共同出展しました。

3日間の来場者数は11,254人で、当ブースへの来訪者も100人を超え、ソフトについて多くの方に関心を持っていただきました。

施設工学研究領域 地域防災ユニット主任研究員 正田大輔

(関連URL)

http://www.noma.or.jp/Portals/0/show/lgf/2017/list/detail-na.html#L55

3)新技術の紹介

■知的財産情報

株式会社栗本鐵工所と農研機構が共同出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6147778号
【登録日】平成29年5月26日(2017.5.26)
【発明の名称】管体の離脱防止機構及び離脱防止部材

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPB_6147778/698C2485653BDE0EF7634EB93AEFF8E3

4)メッセージ

■貴重な経験をありがとうございます~研修の折り返し地点に立って~

農業施設ユニットでは、5月より熊本県農業研究センター研究参事の倉田和馬さんを依頼研究員としてお迎えし、ユニットメンバーとともに園芸施設内の環境調査など取り組んでいただいています。何事にも積極的に取り組まれる倉田さんの姿勢には、日々刺激をいただいています。ジョギングがご趣味の倉田さんですが、8月10日まで当ユニットにおられます。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

農地基盤工学研究領域 農業施設ユニット 土屋遼太

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/87/04-01.pdf

5)技術研修室より

■今年度の農村工学技術研修が開講しました

今年度も農村工学技術研修が開講しました。今年度は、12月までに21のコースを実施する予定です。本メルマガにおいて時々講義の様子などを紹介していきたいと思いますので、どうぞご覧ください。

技術移転部 技術研修室

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/87/05-01.pdf

6)見学だより

■6月の農村工学研究部門見学者

6月に農村工学研究部門を見学に来て頂いた方を紹介します。

今月の見学者は、農業土木を学ぶ高校生、日本の最先端の農業を見学にミャンマーから来日された方々、そして、私たちの研究の結果を活用頂く土地改良区の方々でした。

技術移転部 移転推進室交流チーム 小倉 力

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/87/06-01.pdf

7)ズームイン

■ランブータン通信(号外)スリランカ南部の洪水について

スリランカでは、今年5月下旬の大雨によって洪水や土砂災害が発生し、南部を中心に甚大な被害が発生しています。スリランカでは昨年5月にも最大都市コロンボを中心に洪水や土砂災害が発生して大きな被害を受けた一方、昨秋から今春にかけては広範囲で干ばつが発生して水不足に悩まされていました。度重なる災害の発生に、増えつつある極端な気象現象への対応の難しさを実感させられます。

地域資源工学研究領域付(国際水管理研究所(IWMI)派遣中)  吉本周平

(関連URL)

国際水管理研究所(IWMI)による概況報告および衛星画像に基づく洪水湛水マップ
http://www.iwmi.cgiar.org/2017/05/iwmi-responds-once-again-to-extreme-weather-in-sri-lanka/

8)こんにちは農業農村

■日本における世界かんがい施設遺産(7)~淡山疎水(たんざんそすい)~

第7回は、兵庫県神戸市他にある淡山疎水(たんざんそすい)をご紹介します。

国内外の技師の発案により、当時最新鋭の技術で作られた英国製の鉄管とサイフォンの原理も利用されている。

81箇所に及ぶため池なども活用しつつ、安定した稲作経営を実現している。また近年では、地域の開発の歴史が小学校の副読本に掲載されている。

(全国水土里ネット-新・田舎人フォーラム-のHPより引用)

施設所在:兵庫県神戸市他
供用開始:1891年
登録年 :平成26年
英語名 :Tanzansosui Irrigation System

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/87/08-01.pdf

■自然豊かな農村工学研究部門

農村工学研究部門は、約44haの敷地面積で水田、畑等があり様々な動植物が生息しています。

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/87/08-02.pdf

9)農村の草花

■小さな黄色い花をつけるクローバーの仲間 ~コメツブツメクサ~

各地とも梅雨に入り、うっとおしい日々が続いています。雨に洗われた路傍の足元をよく見るとクローバー状の葉をつけた小さな黄色い球のような花を見つけることができます。このコメツブツメクサ、戦後、急速に各地に拡がったのですが、その背景をご存じでしょうか。

水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/87/09-01.pdf

10)研究者の横顔

■中嶋 勇(なかじま いさむ)

中嶋ユニット長は、農水分野で数少ないコンクリート研究の第一人者です。温泉が大好きで各地の温泉地を回っていますが、最近はSIPという研究プロジェクトに追われ、満足に温泉地巡りができていないようです。どなたか中嶋さんを温泉に連れて行ってあげてください。
(他己紹介:堀 俊和)

(自己紹介)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/87/10-01.pdf

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
技術移転部 移転推進室 交流チーム