農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第95号 (2018年2月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農村工学通信より
5)農村工学研究部門の動き
6)研究ウオッチ
7)こんにちは農業農村
8)つれづれなるままに
9)農村の生き物

1)トピックス

■谷合農林水産副大臣が農研機構農村工学研究部門を視察

2月8日 (木曜日)、農林水産省の谷合正明農林水産副大臣が、農研機構農村工学研究部門を訪問し、当部門の研究成果である圃場水管理システムを視察されました。

企画管理部 企画連携室長 塩野隆弘

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/01-01.pdf

2)イベント情報

■「アグリテクノフェアin北海道」開催のお知らせ

平成30年3月13日 (火曜日)、ホテルエミシア札幌において、産総研と農研機構の主催による「アグリテクノフェアin北海道」が開催されます。

フェアでは、北海道の主力産業である、農業等の第一次産業およびそれらを活用した食品加工業や流通等関連産業などの、生産性向上ならびに付加価値の創生を目的に、産業技術総合研究所ならびに農業・食品産業技術総合研究機構が有する先端研究シーズを関連企業の皆様へ橋渡しするため、ポスターセッションおよび講演会を開催します。

農村工学研究部門では、ポスターセッションにて
・生産者が使える簡便でリーズナブルな排水改良技術のラインナップ
・水田水管理の省力・適正化を実現する圃場水管理システムの2件を展示いたします。展示の際は、担当研究者 (北川、鈴木) や技術移転部より小川がポスターの前で皆様をお待ちしております。

日時: 平成30年3月13日 (火曜日) 10時00分~17時00分【受付開始 9時30分】
場所: ホテルエミシア札幌 受付:3階パレスホール前
札幌市厚別区中央2条5丁目5-25
(JR新札幌駅徒歩3分/地下鉄新さっぽろ駅9番出口徒歩1分)

(関連URL)

(1)アグリテクノフェアウェブサイト [外部リンク]
https://www.aist.go.jp/hokkaido/ja/event/AgTech2018.html
(2)リーフレット [外部リンク]
https://www.aist.go.jp/Portals/0/hokkaido/images/event/2018/0313/agtech2018_flyer.pdf

■平成29年度 第2回「農村を元気にする総合的な実証研究」シンポジウム -農村の未来を多様性で拓く- を開催します

農研機構は、農村地域の活性化に熱心な市町村と連携し、生産現場の強化、農産物のブランド化、農業の6次産業化、新産業の創出、地域資源の活用、農村環境・生物多様性の保全等々、「農村の活性化・高付加価値化」に貢献する研究開発を行うこととしています。

第2回のイベントとして、「農村を元気にする総合的な実証研究」シンポジウム -農村の未来を多様性で拓く- が3月19日 (月曜日) 13時00分~17時15分に開催します。農村工学研究部門からは、地域資源工学研究領域 資源評価ユニットの唐崎上級研究員が講演を行います。農村を元気にし、活力ある農業と農村を次世代に継承するための研究開発とは何か? 参集者と共に考える機会にしたいと思いますので、ぜひ奮ってご参加ください。

会場: TKP秋葉原カンファレンスセンター ホール8A
参加は無料ですが、事前申し込みが必要です (定員150名)。下記 (関連リンク) によりお申し込み下さい。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2018/02/079688.html

■「SATテクノロジー・ショーケース2018」(報告)

2月8日 (木曜日)、つくばにおける異分野交流の場であるテクノロジー・ショーケースがつくば国際会議場にて開催されました。農村工学研究部門からは、施設工学研究領域 地域防災ユニット 吉迫ユニット長、正田主任研究員が、「ため池氾濫解析ソフトSIPOND (エスアイポンド)」について、ポスター発表を行いました。

なお、今年は、農研機構が実行委員となり、「ゲノム科学がつむぐ未来」と題して、ゲノム科学に関する特別講演、ミニシンポジウムも行いました。詳細は、以下の関連資料をご覧下さい。

施設工学研究領域 地域防災ユニット長 吉迫 宏

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/02-03.pdf

3)新技術の紹介

■畑地灌漑に用いる高圧パイプラインの漏水モニタリング施設

畑地灌漑用の農業用パイプラインの支線水路において、多くの管が疲労破壊によって破裂事故を起こしています。農業用パイプラインの施設を長寿命化するため、管の破裂事故が多発する管路に設置し、破裂事故の原因や漏水箇所を特定する施設を紹介します。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nire/2016/nire16_s03.html
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/03-01-01-15.pdf

4)農村工学通信より

■河床低下に抗し農業取水堰を長寿命化させるマット工法の開発

取水堰築造後、砂利採取、治水掘削等による下流河床の低下が堰付近まで波及している事例が全国で多数見られます。河床低下に対して堰の長期供用を図るため、より高耐久、低コストの護床工法を開発しました。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_079.html
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/03-01-01-17.pdf

5)農村工学研究部門の動き

■平成29年度農村工学関係研究行政技術協議会 (報告)

2月2日 (金曜日) に、農林水産省において、標記の協議会が開催され、農村振興局の課長補佐と農村工学研究部門のユニット長の実務者らを中心とする57名が一堂に会しました。

本協議会は、農村工学に関わる行政部局と研究部局が連携を強化し、業務の効率的推進を図るための協議の場となっています。協議会の閉会後は、実務者レベルの連携強化に向けたグループ勉強会が催され、テーマ毎に設けられた4グループともに熱心な意見交換が行われました。このような勉強会を通じ、研究・行政間の連携が強化されるものと期待されます。

企画管理部 企画連携室行政連携調整役 渡嘉敷勝

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/05-01.pdf

■研究成果発表会「地球温暖化時代の日本の農業・水産業~その変化と適応策~」参加報告

2月14日 (水曜日) に一橋大学一橋講堂 (東京都千代田区) で開催された農林水産省委託プロジェクト研究「農林水産分野における気候変動対応のための研究開発」平成29年度研究成果発表会『地球温暖化時代の日本の農業・水産業~その変化と適応策~』へ出席しました。

地域資源工学研究領域 地下水資源ユニット上級研究員 土原健雄

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/05-02.pdf

■情報分析官との平成29年度「第2回技術交流会議」開催 (報告)

平成30年2月27日 (火曜日)、農林水産省農村振興局から情報分析官6名の訪問を受け、平成29年度「第2回技術交流会議」を開催しました。

技術移転部教授 國枝正

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/05-03.pdf

6)研究ウオッチ

■シリーズ「測る」-経済波及効果を計測する-

そもそも社会科学で「計測」ってどういうこと? 社会科学の分野でも「計測する」「計量する」という言葉がしばしば用いられますが、違和感をお持ちの方もおられるかもしれません。本記事では、その辺の疑問を柔らかく紐解きながら、経済波及効果の計測について、解説します。

地域資源工学研究領域 資源評価ユニット上級研究員 上田達己

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/06-01.pdf

7)こんにちは農業農村

■ため池百選 (6) (千貫石ため池)

ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。

このメルマガでは北から順番に紹介していますが第6回は、岩手県胆沢郡金ヶ崎町にある (千貫石ため池) を紹介します。 千貫石ため池は、穀倉地帯金ケ崎町、北上市の1,360haに及ぶ広大な農地を潤すため池です。

「千貫石」の名は、起工より貞享元年 (1684年) までの3年間は毎年工事途中で堤切れが発生したため、村人は千貫文のお金を集め、南部釜石から「お石」という娘を買い求めて人柱とし、工事を乗り切ったという悲しい言い伝えが由縁となっています。

(農林水産省ホームページより引用)

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/07-01.pdf

■自然豊かな農村工学研究部門~道路に黒いものが?~

2月27日、軽トラックで荷物を運搬していると、当研究部門に入ったところで、ある職員の方が雑巾のようなもので道路に落ちている黒いものを拾っていました。犬の糞でも集めているかと思って車を停めて見ていると、その拾った黒いものを持って私に近寄ってきました。なんとそれは......!?

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/07-02.pdf

8)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話 (2)

第2回 筑波移転前後の農業土木試験場

第1回で約40年前の筑波研究学園都市のことを書いたので、第2回では、われらが農村工学研究部門の前身、農業土木試験場の40年前を書いてみようかと思います。その記憶をたどるうち、ふと神奈川県平塚市にあった移転前の農業土木試験場のことが気になってしまいました。実は、筆者は筑波移転後の採用でありながら平塚の農業土木試験場の敷地に一度だけ立ち入ったことがあり、その時のことが僅かに記憶にあるのです。

読者の皆様には、平塚の農業土木試験場を知る方が多くいらっしゃることと思います。その皆様に、「平塚を知らない世代」に平塚を語って頂く機会になればと思い、今回は農業土木試験場の筑波移転前後を筆者の記憶の範囲で書いてみます。

「とあるおっさん」

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/08-01.pdf

9)農村の生き物

■農村の鳥 ~コサギ~

水路や水田などで見かけるシラサギには、一見同じですが、いくつかの種がいます。
このうちコサギは、足の指先が黄色いのが特徴です。

大きさは並んでいないと比べにくいですが、足を上げた時が見分けるチャンスです。

水利工学研究領域 水域環境ユニット主任研究員 渡部恵司

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/95/09-01.pdf

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技術移転部 移転推進室 交流チーム