農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第96号 (2018年3月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農村工学通信より
5)農村工学研究部門の動き
6)ズームイン
7)こんにちは農業農村
8)つれづれなるままに
9)農村の生き物
10)研究者の横顔
11)編集後記

1)トピックス

■農村工学研究部門にサラメシがやってきたぁ!

3月13日(火曜日)放送のサラメシ、ご覧になられた方もおられたと思います。
日本の一家団欒ゴールデンタイム人気番組「サラメシ」に農村工学研究部門地域資源工学研究領域水文水資源ユニットのランチミーティングの様子が登場しました。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/01-01.pdf

2)イベント情報

■2018防災産業展 in 東京に出展します(おしらせ)

5月30日(水曜日)~6月1日(金曜日)に東京ビックサイトにおいて開催される「2018防災産業展 in 東京」に、農研機構とニタコンサルタント(株)が開発した氾濫解析ソフト「SIPOND(エスアイポンド)」を共同出展します。

「SIPOND」はため池ハザードマップ作成時に浸水域を求めるソフトで、内閣府のSIP防災(戦略的イノベーション創造プログラム レジリエントな防災・減災機能の強化)に関する研究の一環で開発しました。

ため池防災にかかわる担当者の方など、ご興味をお持ちの皆様、是非、お立ち寄りください。

テーマ: 安全・安心な住生活・社会インフラ環境を創る
会期: 平成30年5月30日(水曜日)~6月1日(金曜日) 10時00分~17時00分
会場: 東京ビッグサイト 東ホール
入場料: 1,000円(※事前登録者、招待券持参者は無料)

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

2018防災産業展 in 東京ウェブサイト [外部リンク]
http://biz.nikkan.co.jp/eve/bousai/index.html

■「河北町スマート農村振興に向けたワークショップ」を開催しました(報告)

3月3日(土曜日)に、山形県河北町と農村工学研究部門の共催により、標記ワークショップを開催しました。河北町内の多面的機能支払交付金活動組織に参加を呼びかけ、農村工学研究部門の3名の研究者による講演を行った後、「多面的機能支払活動の課題とこれから」をテーマにワークショップを行い、町内の多面的機能支払交付金による活動が抱える課題と将来構想について、自由な発想で議論しました。

地域資源工学研究領域 資源評価ユニット上級研究員 唐崎卓也

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/02-02.pdf

■「アグリテクノフェアin北海道」が開催されました(報告)

3月13日(火曜日)に、初めての取り組みである産総研と農研機構の主催による「アグリテクノフェアin北海道」がホテルエミシア札幌において開催され、農村工学研究部門として参加し、多くの方が訪れました。

農村工学研究部門では、ポスターセッションにて
・生産者が使える簡便でリーズナブルな排水改良技術のラインナップ
・水田水管理の省力・適正化を実現する圃場水管理システム
の2件を展示し、担当研究者(北川、若杉、鈴木)が説明し活発な意見交換がされました。

技術移転部長 小川茂男

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/02-03.pdf

3)新技術の紹介

■高精度かつ効率的な管水路流れの新たな計算手法

水撃圧を含む管水路流れの定常、非定常状態を、同一の手法により統一的に計算できる手法を開発しました。この手法を用いれば計算の時間間隔Δtを大きく取ることができ、それによる誤差の増大もないため、複雑かつ大規模な管水路システムの管理運用を担う技術者にとって、非常に有用な手法といえます。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nire/2016/nire16_s04.html

■知的財産情報

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。
【特許番号】特許第6285276号
【登録日】平成30年2月9日(2018.2.9)
【発明の名称】地表の放射線計測装置とその装置を用いた放射線計測方法

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPB_6285276/76016CD64EE6B833910C4E9DE31D56F3

4)農村工学通信より

■気候変動が農業水資源に与える影響の全国評価マップ

IPCCの第5次評価報告書では、気候変動は洪水や渇水など極端な現象へ顕著な影響を及ぼすとされ、水田灌漑を中心とした農業水利用や水利施設管理への影響が懸念されています。このマップでは、各地域の脆弱性を把握し影響の大きい流域を抽出することで、流域単位の詳細なモデリングによる具体的な影響評価を効率的に実施できるようになります。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

(1)成果情報
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_069.html
(2)農村工学通信第110号
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/laboratory/nire/news/080055.html

5)農村工学研究部門の動き

■平成29年度 「農村工学試験研究推進会議」と「地域連携会議」を開催(報告)

3月2日(金曜日)、東京大学弥生講堂アネックスのセイホクギャラリーにおいて「平成29年度農村工学試験研究会議」を開催し、その後、同会場において農村振興局及び地方農政局等と「平成29年度地域連携会議」を開催しました。「農村工学試験研究推進会議」には56名の方に「地域連携会議」には52名の方に参加頂きました。

企画管理部 企画連携室 企画チーム長 吉村亜希子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/05-01.pdf

■フランス国立環境・農業技術研究所との定期交流

フランス国立環境・農業技術研究所(IRSTEA)との間で昨年3月に「研究連携に関する覚え書き」を締結したことを受け、研究連携をさらに加速化するために農村工学研究部門から5名の研究者がIRSTEAを訪問しました。

地域資源工学研究領域 水文水資源ユニット主任研究員 吉田武郎
水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 小出水規行
水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 吉永育生

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/05-02.pdf

■中課題「地域資源管理」研究会(第4回)を開催(報告)

中課題(地域資源管理)では、「地域資源管理分野の研究成果普及に向けて」と題した今年度第4回となる研究会を、2月28日(水曜日)に農村工学研究部門において開催しました。研究会には行政機関、大学、民間会社、土地改良区、関連団体、研究機関などから約50名の参加があり、九州大学馬奈木俊介主幹教授の基調講演により今後の地域資源管理のあり方を問うとともに、本年度に創出した成果情報をもとに研究成果の社会実装を実現するための方向について討議を行いました。

地域資源工学研究領域 地下水資源ユニット長 石田 聡

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/05-03.pdf

■東北農業研究センターのアクリル加工研修会に講師を派遣しました(報告)

2月26日(月曜日)~2月27日(火曜日)に東北農業研究センターにおいて、アクリル加工研修会が開催され、観音台業務第3科からは3名が講師として派遣されました。東北農業研究センターからは技術専門職員19名の参加がありました。

つくば技術支援センター 観音台業務第3科長 古賀保徳

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/05-04.pdf

6)ズームイン

■ランブータン通信、第4回です(不定期)

国際水管理研究所(IWMI)での研究やスリランカや周辺諸国でのあれこれについてご紹介します。今回は、皆さんのスリランカ観光の参考になればと思い、「スリランカの歴史遺産と灌漑施設」について取り上げます。

地域資源工学研究領域 吉本周平

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/06-01.pdf

7)こんにちは農業農村

■ため池百選 (7) (久保川流域ため池群)

ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。

このメルマガでは北から順番に紹介していますが第7回は、「久保川流域ため池群」を紹介します。久保川流域には、細かな起伏に富んだ複雑な地形に棚田が展開しており、上流域にある300箇所の小規模なため池が唯一の水源として利用されています。

(農林水産省ホームページより引用)

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/07-01.pdf

■自然豊かな農村工学研究部門 -辛夷(こぶし)が咲いてました!-

3月16日(金曜日)、小雨の中シュレッダーのゴミを処分場に運ぶ途中で辛夷の花が咲いていました。花を持ち帰って聞いて見たら最初は木蓮ではないかという話になりましたが、調べて見たら辛夷(こぶし)でした。

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/07-02.pdf

8)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話 (3)

第3回 移転当時の農業土木試験場と現在を見比べてみると

第2回で、農業土木試験場は未来都市の中でも、とりわけ未来を感じさせる研究所として輝いていたように見えたと書いた。その輝いていた研究所の様子を40年後の今と比較して書いてみることにします。

「とあるおっさん」

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/08-01.pdf

9)農村の生き物

■農村のカエル ~モリアオガエル~

モリアオガエルはふだん目にする機会はあまりありませんが、繁殖を行う春は、姿を見つけるチャンスです。
木の枝に産みつけられる泡状の卵塊は特徴的で、天然記念物に指定されている繁殖地もあります。

水利工学研究領域 水域環境ユニット主任研究員 渡部恵司

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/09-01.pdf

10)研究者の横顔

■山本 徳司(やまもと とくじ)

山本部門長は、VIMSの開発者、地域振興の専門家として、多くの方に認識されていると思います。しかし、若いころは水理・水工学の研究者であり、3歳年下の私も30年程前の九州農試時代に数値計算等厳しく指導を受けました。ソフト系の研究のなかにハード研究を取り入れた研究スタイルは、それが基盤になっているのかもしれません。また、当時から、よく喋り、よく食べ、よく動く人で、そのパワーは今も衰えを知らず健在です。とくに豊富な知識と経験に裏打ちされた「食」の話は、聞きごたえがあります。

(他己紹介)白谷栄作

(自己紹介)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/10-01.pdf

11)編集後記

今年度もメールマガジンをご覧いただきありとうございました。今年度の新しい試みとして「自然豊かな農村工学研究部門」の掲載を開始し、農村工学研究部門の広い構内に残る自然の撮影を行ってきました。

原稿を書いている今(3月27日)、部門構内の桜が一気に花開いてきました。駆け足で春が来るとよく言われますが、今年は一気に咲き、一気に散らないか心配になってきます。

読者の皆様にとって、そして私たちにとっても有意義なメルマガとなるよう工夫をこらしていく所存ですので、ぜひ忌憚ないご意見等、よろしくお願いします。

(今年度撮影した自然の数々)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/96/11-01.pdf

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【編集発行】
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技術移転部 移転推進室 交流チーム