農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第99号 (2018年6月号)

6月18日7時58分に、大阪府北部を震源地とする最大震度6弱の地震が発生しました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農村工学研究部門の動き
5)こんにちは農業農村
6)つれづれなるままに
7)農村の草花
8)研究者の横顔

1)トピックス

■【プレスリリース】農業水路の「魚の棲(す)みやすさ評価プログラム」の開発 -魚の棲みやすさを見える化し、保全活動に活用-

農業水路の「魚の棲みやすさ」を4ステップで点数(スコア)化する「魚の棲みやすさ評価プログラム」を開発しました。この手順と、魚にとって棲みやすい水路を目指す場合の簡便な改善方法をまとめた評価マニュアルを作成しました。

本成果は、多面的機能支払制度などを活用して行われる農業水路での生態系保全活動に役立ちます。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

■各種動画を公開中

YouTubeをご存知でしょうか。

農研機構では農研機構の研究成果を動画で紹介するサイト「NARO channel」を開設しています。

このたび6月22日に「スマホでらくらく 田んぼの水管理」が、そして28日には「【プレスリリース簡単紹介】魚が棲みやすい農業水路を目指して」が公開されました。

他の動画とあわせ、ぜひご覧ください。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

2)イベント情報

■農研機構「夏休み公開」に出展します!(お知らせ)

7月28日(土)に開催される農研機構「夏休み公開」では、当研究部門からは、「地球に優しい農業用水の揚水技術」の企画を行います。

(概要)
自然エネルギーの利用等環境負荷の少ない農業用水の揚水技術について、従来から使用されている技術(水撃ポンプ、アルキメデススクリュー、スッポンポンプ等)から最新の技術(メカニカルポンプ、ポンプの節水・省エネ制御)を展示、実演、体験を交えて公開します。

夏休みの宿題向けに、お米をつくるのに必要な水量と、揚水器具でどれくらいかかるか(量や時間)を考える企画も行います。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

(1)去年の「夏休み公開」の様子
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/back_number/077179.html#m22

■SIPインフラ維持管理・更新・マネジメント技術「技術交流会」開催(続報)

技術交流会では、農研機構からも漏水探査装置およびVIMSによる情報整備手法に関する機器紹介・ポスターセッションを行います。また、SIPインフラ関係者による展示および講演会も開催されます。SIPのメンバーとの技術交流により現在の最先端のストックマネジメント技術を広範囲かつ効率良く把握できる機会です。どなたでもご参加いただけますので、ご興味をお持ちの皆様方の奮ってのご参加をお願い申し上げます。

(記)

日時:2018年7月19日(木)11:00~17:30
場所:ベルサール飯田橋ファースト Hall A,Hall B
(JR飯田橋駅より徒歩5分)

施設工学研究領域 施設保全ユニットユニット長 中嶋 勇

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■2018防災産業展 in 東京に出展(報告)

5月30日(水)~6月1日(金)、東京ビックサイトにおいて「2018防災産業展in東京」が開催され、防災に関する様々な出展・講演が催されました。農村工学研究部門では、ニタコンサルタント株式会社と共同出展を行ったほか、講演企画「農業分野におけるスマート技術~生産現場と農村地域の防災への活用~」において、施設工学研究領域の堀ユニット長と吉迫ユニット長が、SIP防災の研究成果をそれぞれ発表しました。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

■AG/SUM(アグリテック・サミット)2018に出展(報告)

農業とテクノロジー(アグリテック)の融合によりスタートアップ(ベンチャー企業)を創出・醸成し、日本からグローバルなアグリビジネスを生み出すことを狙いとするイベント、AG/SUM(アグサム) : AGRITECH SUMMITが、6月11日(月)~13日(水)、日本橋三井ホールで開催されました。農業関係はもちろん、一般企業の方々、海外からも多数の参加者があった当イベントに、農村工学研究部門より圃場水管理システムと漏水位置探査ロボットを出展しました。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/02-04.pdf

■第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)の開催準備が進む
-第5分科会検討部会(第2回)の開催-

今秋10月15日から19日に、つくば国際会議場をメイン会場に開催される第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)(主催:茨城県、公益財団法人国際湖沼環境委員会、共催:農林水産省他)が開催されます。

その開催準備の一環として6月4日(月)、第5分科会検討部会(部会長:黒田久雄茨城大学農学部教授)が農村工学研究部門を会場に開催されました。検討部会では、投稿された論文の審査結果の確認、第5分科会のプログラムの検討が行われました。

水利工学研究領域 水域環境ユニット長 山岡 賢
地域資源工学研究領域 水文水資源ユニット長 久保田富次郎

(関連資料)

3)新技術の紹介

■2つの蓄熱水槽を利用したヒートポンプシステム

同じ日に暖房も冷房もできる、蓄熱機能を有する水熱源ヒートポンプシステムです。

飲料自販機のホット・アンド・コールド機能のように温熱も冷熱も利用できるのでCOPが倍増することが期待されます。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/01-02-03.pdf

4)農村工学研究部門の動き

■平成30年度農村工学研究部門コンプライアンス研修(報告)

本年度は、5月29日(火)に開催され、23名の受講対象者は(1)農村工学研究部門の概要、(2)コンプライアンスについて、(3)情報セキュリティについて、(4)契約事務について、(5)労働安全衛生について、受講しました。

企画管理部リスク管理室長 増田昇利

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/04-01.pdf

■平成30年度から始まる「種子増殖」種苗管理センターの田植え作業(報告)

6月7日(木)、今年度から農村工学研究部門敷地内で始まる「種子増殖」種苗管理センターの田植え作業を、種苗管理センター・次世代作物開発研究センター・つくば技術支援センターの職員が行いました。

つくば技術支援センター 観音台業務第3科長 佐藤宏夫

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/04-02.pdf

5)こんにちは農業農村

■ため池百選 宮城県多賀城市・塩竃市・宮城郡利府町(加瀬沼ため池)

ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。

このメルマガでは北から順番に紹介していますが、今回は宮城県多賀城市・塩竃市・宮城郡利府町にある「加瀬沼ため池」を紹介します。

加瀬沼ため池は、奈良時代には多賀城北側の外堀として防備のの役割を担っていた池を江戸時代初期、400年前に農業用ため池として築造したものです。多賀城市の重要なかんがい用水源として現在に至るまで水田76haを潤しています。

(農林水産省ホームページより引用)

企画管理部 企画連携室企画チーム 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/05-01.pdf

■自然豊かな農村工学研究部門
-夾竹桃(きょうちくとう)の花が綺麗に咲いています!-

当研究部門の造構実験棟前に夾竹桃(きょうちくとう)の花が綺麗に咲いていました。夾竹桃の開花時期は、 6/10 ~ 10/15頃で、夏の間咲き続けます。

企画管理部 企画連携室企画チーム 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/05-02.pdf

6)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話

第6回 高原に広がる天空の里

第5回で中山間地域との衝撃の出会いについて書いたが、中国地方の中山間地は他にも驚くことが多かった。その一つが地形である。中国地方には、吉備高原、石見高原などと呼ばれる高原上に多くの集落がある。その高原に登り詰めると、他の地域の中山間地とは異なる風景が広がっていた。

「とあるおっさん」

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/06-01.pdf

7)農村の草花

■手入れが行き届かないと、貧乏神のようなこの草に襲われるゾ!?
~ヤブガラシ~

梅雨に入ると、植物の生育が一段と旺盛になります。なかでも、蔓(ツル)を伸ばし、あっという間に他の植物に覆い被さってしまうヤブガラシは、いかにも手入れが悪い庭先を代表する植物ではないでしょうか。別名を貧乏蔓(ビンボウカズラ)とも呼ばれているヤブガラシですが、実は食用にも薬用にも利用できる重宝な草であることを知っていましたか。

水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/07-01.pdf

8)研究者の横顔

■山岡 賢(やまおか まさる)

水域環境ユニット長の山岡さんは、採用は行政職で、農工研に異動され、集落排水の研究に携われました。特にメタン発酵消化液の利活用技術の開発に、最近は水域の水質浄化にも取り組まれています。

部門のテニスサークルに所属され、研究への取り組みと同じと思いますが、粘り強く、試合巧者です。時として意表を突くショットを放たれます。

(他己紹介)後藤眞宏

(自己紹介)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/08-01.pdf

9)編集後記

6月27日(水)、メルマガ6月号の編集作業をしていると「とあるおっちゃん」がニコニコ顔で部屋に入ってくるなり、小さい桃を見せながら部門内に桃の木があるんだけど何処にあるか知ってると自慢げに話しかけてきました。

桃の大きさは、通常のももより小さめです。食べてみたら赤い部分は甘みがあり美味しかったです。夕方に場内散策に出かけましたが見つけることはできませんでした。(残念!)

(とあるおじさん)

(部門内の桃)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/99/09-01.pdf

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【編集発行】
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技術移転部 移転推進室 交流チーム