農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第107号 (2019年2月号)

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目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農村工学研究部門の動き
5)つれづれなるままに
6)海外を旅する人へ -海外渡航ベテランからの一言-
7)こんにちは農業農村
8)農村の生き物たち
9)研究者の横顔
10)編集後記

1)トピックス

■平成31年2月21日に北海道で発生した地震に関する農研機構防災会議(第1回)の開催

農研機構は、平成31年北海道で発生した地震に関する「農研機構防災会議」の第1回会合を2月22日、農村工学研究部門緊急防災対策室において開催し、地震による被災状況について収集した情報を共有しました。

今後とも情報収集を進めるとともに、関係機関から災害対策支援に係る要請がなされた場合は、専門家を現地に派遣し対応することとしています。

 企画管理部災害対策調整室長 梶原義範

    2)イベント情報

    ■バイオマス関係 来訪研究者(中国農業大学)講演会の開催(お知らせ)

    中国農業大学(北京及び煙台)からの来訪研究者の講演会を開催します。プログラムは、下記のとおりです。ご興味のある方はお気軽に参加してください。

    1.開催日時  2019年3月4日  15時から17時15分
    2.場  所  農村工学部門  本館1F 第1会議室
    3.プログラム 下記関連資料のとおり
    4.その他   本ワークショップは、JST日本・アジア青少年サイエンス交流の一環として開催します。

     水利工学研究領域 水域環境ユニット長 山岡 賢

    (関連資料)

    ■平成30年度東京フォーラム(農村振興研修会)(再掲)

    3月7日(木)、科学技術館B2Fサイエンスホールにおいて全国農村振興技術連盟及び(公社)農業農村工学会主催で「農業農村の防災・減災と国土の強靭化~ため池などの農業水利施設の緊急対策。国土強靭化対策の動き」と題してフォーラムが開催されます。

    当研究部門の梶原災害対策調整室長が「農業水利施設の防災・減災対策の研究状況(仮題)」について講演する予定です。

     技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

    (関連URL)

    ■日本学術会議主催学術フォーラム/第7回防災学術連携シンポジウム(お知らせ)

    3月12日(火)、日本学術会議講堂において日本学術会議、防災学術連携体(56学会)主催で「平成30年夏に複合的に連続発生した自然災害と学会調査報告」のシンポジウムが開催されます。

    当研究部門の梶原災害対策調整室長が「平成30年の自然災害に対する農業農村分野の取組み」について講演する予定です。

     技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

    (関連URL)

    ■「SATテクノロジー・ショーケース2019」(報告)

    1月29日(火)、つくば国際会議場において、SATテクノロジー・ショーケース2019が開催されました。

    農村工学研究部門からは、水利工学研究領域の 中矢 哲郎 上級研究員と農地基盤工学研究領域の 坂田 賢 上級研究員が水管理のICT化に関する研究成果をポスター発表しました。

    詳細は、以下の関連資料をご覧下さい。

     技術移転部 移転推進室長 中野明久

    (関連URL)

    3)新技術の紹介

    ■ため池決壊時の浸水域を算定する「ため池氾濫解析ソフトSIPOND」

    ため池の防災・減災に関する国の施策は、昨年11月13日の農林水産省による「平成30年7月豪雨等を踏まえた今後のため池対策の進め方について」の取りまとめと公表や2月19日の「農業用ため池の管理及び保全に関する法律案」の閣議決定など、大きく動いています。

    梅雨期前を目途に再選定される防災重点ため池においては、ハザードマップや浸水想定区域図の整備が求められています。農村工学研究部門とニタコンサルタント(株)の「SIP防災」における共同研究成果に基づいて開発された「ため池氾濫解析ソフトSIPOND(エスアイポンド)」は、「ため池ハザードマップ作成の手引き」(農林水産省防災課)に準拠して浸水域を算定するPC版の氾濫解析ソフトです。

    なお、ソフトの仕様や価格等の詳細、問合せ先については、下のニタコンサルタント(株)のホームページをご参照下さい。

     施設工学研究領域 地域防災ユニット長 吉迫 宏

    (関連リンク)

    ■知的財産情報(11)

    農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。

    興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

    【特許番号】特許第6472148号
    【登録日】平成31年2月1日(2019.2.1)
    【発明の名称】地下水の淡水利用判定方法、判定装置及び地下水の淡水利用揚水装置

     技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

    (関連URL)

    ■知的財産情報(12)

    デンカ株式会社と農研機構が共同出願した以下の発明が、登録されました

    興味のある方は、「特許情報プラットフォーム (J-Plat Pat)」からご覧ください。

    【特許番号】特許第6474059号
    【登録日】平成31年2月8日 (2019.2.8)
    【発明の名称】地盤固化方法

     技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

    (関連URL)

    4)農村工学研究部門の動き

    ■平成30年度農村工学関係研究行政技術協議会(報告)

    1月30日(水)に、農林水産省において、標記の協議会が開催され、農村振興局の課長補佐と農村工学研究部門のユニット長等の実務者らを中心とする50名が一堂に会しました。

    本協議会は、農村工学に関わる行政部局と研究部門が連携を強化し、業務の効率的推進を図るための意見交換の場となっています。

    協議会に続いては、実務者レベルの連携強化に向けたグループ勉強会が催され、テーマ毎に設けられた4グループともに熱心な意見交換が行われました。このような勉強会を通じ、研究・行政間の連携が強化されるものと期待されます。

     企画管理部 企画連携室長 小出水規行

    (関連資料)

    5)つれづれなるままに

    ■とあるおっさんの四方山話
    第14回 「とあるおっさん」とは?(1)
    とあるおっさんの農業土木試験場就職前史

    昨年1月以来、この紙上で「とあるおっさんの四方山話」というシリーズで、筆者の思い出話をつれづれなるままにメルマガに書かせて頂いてきた。筆者の「とあるおっさん」について、読者の方々から何者なのかという質問から、当部門の顔ぶれをある程度ご存知の方からは正体バレバレではないかというお話までいろいろ頂いている。

    「とあるおっさん」は農研機構の定年から5年をすぎ、この3月で再雇用職員として働く期間も終える。そこで、この機会にその正体を明かすことにしようと思っている。その前に、今号では筆者が農村工学に携わるようになる前の、普通の少年であったときの「農業土木」との関わりから思い出してみることにする。農業関係者以外のみなさんにも農村工学が案外身近な存在であることを、一緒に考えて頂く機会になるのではと思う。

     「とあるおっさん」

    (関連資料)

    6)海外を旅する人へ -海外渡航ベテランからの一言-

    第3回「トルコ人は親日家が多いように思う。トルコ イスタンブールの経験」

     「とあるかかしさん」

    (関連資料)

    7)こんにちは農業農村

    ■ため池百選(17)福島県白河市「南湖」

    ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。

    このメルマガでは北から順番に紹介していますが、第17回目の今回は福島県白河市にある「南湖」を紹介します。

    南湖は、日本最古の公園の一つとも言われており、白河藩主松平定信によって、1801年、身分の差を越え庶民が憩える「士民(士農工商)共楽」という思想で造られた農業用のため池公園です。大正13年には南湖公園として国の史跡及び名勝に指定されています。

    ため池の水は現在も社川沿岸の104haの農地を潤しており、地域の重要な水源となっています。
     (農林水産省ホームページより引用)

     企画管理部 企画連携室企画チーム 浜田善幸

    (関連資料)

    8)農村の生き物たち

    ■農村の鳥 ~コハクチョウ~

    石川県内で現地調査をした際に、コハクチョウの群れに会いました。

    誰もが知っている白鳥ですが、1種類ではありません。

    くちばしで見分けられますので、白鳥を見かけたら、よく観察してみてはいかがでしょうか。

     水利工学研究領域 水域環境ユニット主任研究員 渡部恵司

    (関連資料)

    9)研究者の横顔

    ■塩野 隆弘(しおの たかひろ)

    塩野領域長には、部は異なるものの農工研の同じフロア過ごした研究室時代よりも、企画チーム長時代に研究管理でたいへんお世話になりました。各種調整で激務が続く中、この時期にも科研費課題等で土壌浸食研究を精力的に進められていたことを知り、研究への強い思いを感じた次第です。また、様々な相談事にも対応いただける安心感は、鳥や衛星の視点から土粒子の動きを見極めるご専門に加え、東北山形でも雪深い最上と文化の薫り高い庄内というご出身地により醸成されているものと拝察されます。玉こんにゃくのおいしいところは伺いましたので、沖縄の名物やおすすめの庭園についても伺うのが楽しみです。

     (他己紹介)中里裕臣

    (自己紹介)

    10)編集後記

    ■上野動物園の開園時の所管は何処か知ってますか!

    上野動物園は、1882(明治15)年に農商務省所管の博物館付属施設として開園しました。日本で最初の動物園です。1886(明治19)年には宮内省所管になり、1924(大正13)年には皇太子殿下(昭和天皇)のご成婚を記念して、東京市に下賜されました。

    1923(大正12)年の関東大震災では、正門の門柱が1本倒れたほかは大きな被害がなく、動物も、カバがびっくりして水に潜ったままなかなか出てこないので心配したというぐらいで無事にすんだそうです。
     (上野動物園HPより引用)

    もう一つ、日本最古のモノレールが上野動物園にあるとご存知ですか?

    モノレールは開業から60年を過ぎており、11月1日に休止になるようです。今後運行を維持するか検討し、休止中は電気自動車(EV)などを無料運行するとのことです。ただ現在、車両に故障がみつかり運行を休止しています。私も娘が小さい頃に動物園に連れて行った時に何度か乗った記憶があります。このモノレールが開通したのは、1957年で私が生まれた年でした。

    「とあるおっさん」にこの話をしたら、昔はモノレールの下を都電が通っていたと言って、写真を持ってきました。その写真ものせておきます。何でも「とあるおっさん」は、上野動物園の年間パスポートを持っていて、時々出かけては、電車が通っていた時のことや果たせなかった恋のことを思い出したり、パンダのシャンシャンの写真を撮ったりしているようです。

    そろそろ私も引退を考える年代です。さあ、どう生きていきましょうか。

     とあるおじさん

    (関連資料)

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    技術移転部 移転推進室 交流チーム