農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第114号 (2019年9月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農村工学研究部門の動き
5)技術研修室より
6)研究ウォッチ
7)つれづれなるままに
8)農村の草花
9)研究者の横顔

1)トピックス

■「3匹のこぶたで学ぶ農業用水」が農業農村工学会「今年もやります! こりゃ映像! 2019 ミニ動画コンテスト」で優秀賞を受賞しました

この度、農業農村工学会のこりゃ映像!2019ミニ動画コンテストにおいてメルマガでも取り上げていただいた「3匹のこぶたで学ぶ 農業用水」が優秀賞を受賞いたしました。研究成果だけでなく、農業農村工学分野の魅力を伝えていけるように精進します。まだ動画をご覧になっていない方もこの機会にぜひ見てみてくださいね。

  農地基盤工学研究領域水田整備ユニット研究員 新村麻実

(関連資料)

2)イベント情報

■「令和元年度 実用新技術講習会及び技術相談会」を開催
-農業農村整備に関する新技術を専門の研究者が紹介します-(再掲)

11月6日(水)13:30~17:00に、東京大学弥生講堂(一条ホール)にて、「~ICTを活用した総合技術で農村の振興と安全・安心にお応えします~ 実用新技術講習会及び技術相談会」(後援:農林水産省)を開催します。

主なプログラムは、農村振興局整備部による情勢報告、「SIP 戦略的イノベーション創造プログラム(第1期)」に関する成果報告として、(1) 「ため池防災支援システムの展開」、(2) 「管水路の漏水位置検出技術」を予定しています。また、最近開発した新技術(16件)を、担当研究者がポスターセッション(直接対話)方式でご紹介します。

農業農村整備関係の皆様におかれましては、新技術のご案内とともに現場課題の解消に向けて情報交換して頂く絶好の機会です。国、地方公共団体等の行政機関、土地改良関係団体、建設会社・設計コンサルタント等民間企業の皆様ふるってのご参加をお待ちしております。

申し込み方法などの詳細は、以下のURLをご参照ください。

 技術移転部 移転推進室長 中野明久

(関連URL)

■農業農村工学大ICT展示会に出展しました

9月4日(水)から6日(金)の3日間、東京農工大学府中キャンパス(東京都府中市)において開催された、農業農村工学会創立90周年記念事業「農業農村工学大ICT展示会」に「ICTを活用した圃場-水利施設連携型の配水管理制御システム」を出展しました。

 技術移転部長 梶原義範

(関連資料)

3)新技術の紹介

■(プレスリリース)スマートフォン版ため池防災支援システム
-現地で危険度情報を閲覧しながら、被害状況の報告が可能-

2018年9月に発表した「ため池防災支援システム」のユーザーインターフェースを一新した「スマートフォン版ため池防災支援システム」を開発しました。ため池の現地で危険度情報を閲覧しながら、被害状況を報告できるようになり、ため池災害情報の迅速な情報共有が可能になりました。

 技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井 喜代隆

(関連URL)

■(プレスリリース)重ね(親子)池の連鎖的な決壊を判定する手法を開発
-ため池のハザードマップや浸水想定区域図の作成時に使用-

農研機構は、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)参画の研究成果として、ため池の連鎖的な決壊について適切に判定する手法を開発しました。本成果は、地方公共団体等が、重ね(親子)ため池の決壊と氾濫流の流出過程を踏まえた、ため池のハザードマップや浸水想定区域図を作成する際に役立ちます。

 技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井 喜代隆

(関連URL)

■知的財産情報(19)「回転機器の検査装置、回転機器及び回転機器の状態管理システム」が登録されました

農研機構とトライボテックス株式会社と株式会社クボタが出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6573334号
【登録日】令和1年8月23日(2019.8.23)
【発明の名称】回転機器の検査装置、回転機器及び回転機器の状態管理システム

 技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

4)農村工学研究部門の動き

■令和元年度農業用ダム技術管理検討会を開催

9月19~20日に、農村工学研究部門は、本省設計課との共催で令和元年度農業用ダム技術管理検討会を開催しました。主な参加者は本省のほか、全国の国営事業所等の担当課長クラスの職員及び地方農政局の地質官等で、北海道から沖縄まで33名が参集しました。

会議の目的は、農業用ダムの設計、施工等に係る一連の業務を効率的かつ適切に進めるため、関係者による討論を通じ、設計・施工、保全管理技術の一層の向上を図ることにあります。今回は、維持管理、機能発揮、高機能化及び技術継承の4テーマにより、各々が持ち寄った「現状と課題」を基に、5班に分かれて実践的なグループ討論が行われ、当部門の研究者等10名も加わり熱心な議論が行われました。

 技術移転部 技術移転室長 中野明久

(関連資料)

5)技術研修室より

■農村工学技術研修の開催(水利システム)

9月9日(月)から13日(金)、農村工学専門技術研修(水利システム)を開催しました。本研修の目的は、水利システムに係る専門的知識の習得により、指導的役割を担える技術者としての能力向上を図ることです。

 技術移転部 技術研修室

(関連資料)

6)研究ウォッチ

■国際かんがい排水委員会 第3回世界かんがいフォーラムへの参加報告
 (2019年9月1日~9月4日 於:インドネシア共和国バリ島)

9月1日(日)~9月4日(水)にかけて、国際会議「世界かんがいフォーラム」がインドネシアのバリ島で開催されました。農業用水路の自動化検討のための水理解析モデルについて研究発表を行い、また現地研修に参加しました。

  水利工学研究領域 水利システムユニット研究員 武馬夏希

(関連資料)

7)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話
第20回「子供が消えた小学校」

今回は、子供の歩いて行ける範囲に必ずあり、いつも賑やかだった小学校について、調査の合間に撮った写真を交えて、つづってみます。

 とあるおっさん

(関連資料)

8)農村の草花

■秋の野辺によく目立つあの花はサラダ菜の仲間なんです ~アキノノゲシ~

彼岸も過ぎ、ようやく涼しくなってきたかと思います。この時期、稲刈り後の田の畦や路傍にタンポポに似た淡い黄色の花をたくさんつけた大柄の植物に気づきませんか。このアキノノゲシ、実はサラダでおなじみのレタスと同じ仲間であることを知っていましたか。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

(関連資料)

9)研究者の横顔

■高橋 良次 (たかはし りょうじ)

今月の「研究者の横顔」は今年度から農工研に赴任された高橋さんです。1990年に農林水産省に入省して以来、様々な場所で勤めてこられた高橋さん。カンボジア国にJICA専門家として派遣された経験もあるそうです。研究所での勤務は初めてとのことですが、これまでの豊かな経験を活かした活躍が期待されます。

  (他己紹介)金森拓也

(自己紹介)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
技術移転部 移転推進室 交流チーム