野菜花き研究部門

露地生産システム研究領域

露地で生産される野菜と花きを対象とした栽培研究を行う研究領域です。センシング技術や生育制御技術を活用した生産物の生育予測技術を開発します。さらに収穫技術や保管技術など、収穫から流通の過程で必要とされる技術を開発します。これらの技術を組み合わせることで、高度な生産制御と出荷管理を達成します。目的は収量の向上と出荷調整による生産者の収益の向上です。
野菜は果実や葉根の肥大という同化産物量の制御に、花きは花芽分化・開花の制御に重きが置かれる特徴があります。いずれの品目においても、生育予測技術の開発には、従来の栽培研究で行われてきた植物の環境への応答反応の理解とともに、生育の実態を把握するためのセンシング技術の開発が鍵となります。これらの収穫や保管に関する技術は、価格の安定化を通して生産者と消費者の双方に恩恵を与えます。開発した技術がもたらす社会のあり方にも関心を持ちつつ研究を進めます。

領域長

中山 真義 (なかやま まさよし)

所属研究グループ