中日本農業研究センター

栽培改善グループ

当研究グループでは、水田転換畑における麦類および大豆など畑作物の栽培改善方法を研究しています。グループはつくばと三重県津市の安濃野菜研究拠点(以下、安濃と略します)に所在し、つくばでは畑作物後(転換2年目以降)、安濃では水稲直後(転換初年目)の栽培法を主に研究しています。どちらの拠点でも、研究の柱は(1)持続的輪作体系の確立、(2)作物センシングに基づく生育制御、(3)作物生育モデル活用による最適化です。(1)持続的輪作体系では、長期畑転換における土壌有機物制御(子実用トウモロコシの導入など)をもとにした麦類および大豆を主体とした輪作体系の提示、(2)作物センシングについては、手持ちのセンサーによる近接センシングやドローンを用いた空撮センシングを活用した簡易生育診断技術の確立、(3)モデル活用については、土壌水分や窒素の動態等を取り入れた精度の高い生育モデルの開発をもとに追肥や防除の最適管理や輪作体系における適正作期の策定への適用を目指しています。

麦、大豆、子実用トウモロコシ輪作体系イメージ

メンバー