北海道農業研究センター

小学校稲作体験学習

2013年小学校稲作体験

今年も当センターの水田において、羊丘小学校総合的学習の稲作り体験学習が行われました。この取り組みは、都市部の子供たちに農業と食べ物についての理解を深めてもらうため、羊丘小学校からの要請に応えて、5年生を対象に1987年より続いています。
今年も最初に羊丘小学校で出前授業(5/23)を行い、田植え体験(6/7)、自然観察会(6/25)、生育観察会(8/27)、秋の稲刈り体験(10/3)と続きました。

出前授業 (平成25年5月23日)

出前授業の様子今年は寒地作物研究領域の横上晴郁主任研究員が、稲の生育過程や品種改良などについて出前授業を行いました。お米の標本観察では、子供たちはいろんな種類のお米に大変興味を示していました。また、講義後の試食では、栽培学習で使用する「おぼろづき」と「きらら397」の食べ比べを行い、ねばりのある「おぼろづき」のもちもち感を味わいました。

田植え (平成25年6月7日)

田植え体験の様子この日は、田植えにふさわしい良いお天気になりました。坂上業務第2科長から田植えについての話があった後、田植えのやり方を学び、先生の手本を参考に田植えを始めました。今年の品種も、昨年同様に北海道の高級ブランド米「おぼろづき」ともち米「はくちょうもち」の2品種です。今年が最後の参加となる米国ノースイースタン大学の学生と一緒に楽しく田植えを体験しました。

自然観察会 (平成25年6月25日)

自然観察会の様子少し風が吹いていますが、晴れ渡った良いお天気になりました。今日は、水田の生き物を観察する日です。小西主任研究員が、水稲に良い虫や悪い虫などを説明した後、生き物の採取が始まりました。オタマジャクシやアメンボなど普段目にすることのない生き物を観察し、歓声があがっていました。田植えから3週間近くたった稲の成長も観察できました。

生育観察会 (平成25年8月27日)

生育観察会の様子時折強い風が吹いていますが、良く晴れた観察会日和となりました。田植えから約2ヶ月半が経過し、稲は穂をつけてこうべがたれ始めました。池ヶ谷研究員の稲の成長についての説明後、観察・スケッチを始めました。子供たちは「おぼろづき」と「はくちょうもち」の違いなどをよく観察しながら、熱心にスケッチしていました。次回は、楽しい収穫体験です。

稲刈り (平成25年10月3日)

稲刈り体験の様子今日は、待ちどおしかった稲刈りです。お天気も稲刈りにふさわしい快晴です。坂上科長が最初に稲刈りの道具の鎌についてお話をしました。それから、担当者が稲の刈り方について説明を行い、稲刈り開始です。今年は8月に雨の日が多く成育が心配されましたが、例年並みに稔りました。
収穫後、小型脱穀機による脱穀の様子を見学し、稲の収穫から脱穀して籾(もみ)になるまでを学んでもらいました。