要約
トルコギキョウ栽培において、省エネルギーを目的とした変温管理(EOD加温、高昼温低夜温)を行っても、切り花の日持ちは慣行管理と同等である。
- キーワード: トルコギキョウ、日持ち、変温管理、省エネルギー
- 担当: 大分農林水研・花きグループ
- 代表連絡先: Tel:0977-66-4706
- 区分: 九州沖縄農業・野菜・花き
- 分類: 技術・参考
背景・ねらい
トルコギキョウ栽培において、低温期に使用する暖房用燃料を削減するための技術である変温管理(EOD加温、高昼温低夜温)が、切り花の日持ちに与える影響を、外観上の観賞可能な花・蕾数と、花や葉の萎れに伴って減少する切花重を基に比較し明らかにする。
成果の内容・特徴
- 調査開始(収穫後2日後)から4~6日の観賞可能な花・蕾数は、慣行区に比べ変温管理区の方が多いが、その後は明確な差はない。また、調査期間を通じて変温管理区のEOD加温区と高昼温低夜温区との明確な差はない(図2)。
- 変温管理区と慣行区で切花重はほぼ同等に増減し、傾向に差はない(図2)。
成果の活用面・留意点
- 表1は各試験区の最低加温設定温度であり、実際の気温の推移は図1に示す。
- 試験に使用した切り花は、同時収穫するために定植日を数回に分けており、同一試験区でも同日に定植したものではない。
具体的データ
(大分県農林水産研究指導センター)
その他
- 研究課題名: トルコギキョウの省エネルギー栽培技術の確立
- 予算区分: 県単
- 研究期間: 2007~2009年度
- 研究担当者: 吉松 修治、渡邉 英城