要約
無側枝性秋ギク「晃花の富士」において、挿し穂を確保するためには、親株に対して4月下旬からベンジルアミノプリン(BA)を処理する必要がある。
- キーワード: 秋ギク、晃花の富士、腋芽、ベンジルアミノプリン、BA
- 担当: 長崎総農林試・作物園芸部・花き科
- 代表連絡先: Tel:(代表)0957-26-3330(直通)0957-26-4319
- 区分: 九州沖縄農業・野菜・花き
- 分類: 技術・普及
背景・ねらい
秋ギクは、一般的に10月から翌年の5月まで出荷され、そこで使用される挿し穂を確保するための親株を5月に定植する。
多くの秋ギク品種は、高温となる8月に腋芽が消失しやすくなるが、一般的に挿し穂の確保には影響がない。
しかし、無側枝性である「晃花の富士」は、腋芽が消失しやすく、7月や8月よりも早い時期から消失しており、挿し穂の確保が困難となっている。
そこで、腋芽形成効果が確認されているベンジルアミノプリン(以下BAとする)を用いて、無側枝性秋ギク「晃花の富士」におけるBAの処理開始時期を明らかにする。
成果の内容・特徴
- 「晃花の富士」において、摘心後にBA7.5ppmを10a当たり100リットル(1株あたり5cc)散布すると、いずれの時期においても腋芽形成率が高まる(表1)。
- 「晃花の富士」において、4月20日に摘心した株で、すでに腋芽の消失が始まっており(表1)、挿し穂を確保するためには、親株に対して4月下旬からBAを処理する必要がある。
成果の活用面・留意点
具体的データ
その他
- 研究課題名: 無側枝性秋ギク「晃花の富士」の栽培技術確立
- 予算区分: 県単
- 研究期間: 2006~2007年度