要約
定植1年目の収量、品質から判断すると、「フォルタレザ」、「ビジョン」、「プリマドンナ」が有望品種である。
- キーワード: アルストロメリア、品種比較
- 担当: 大分農林水研・花き研
- 代表連絡先: Tel:0977-66-4706
- 区分: 九州沖縄農業・野菜・花き
- 分類: 技術・参考
背景・ねらい
アルストロメリアの切り花生産で安定した経営を続けるためには、改植時に生産性及び市場性の高い品種を導入することが重要である。そこで有望な新品種を選定し、早期安定出荷のために県内で広く普及している地中冷却及び養液土耕の栽培条件下における開花特性等を明らかにする。
成果の内容・特徴
- 年間採花本数は「フォルタレザ」が151本と最も多く、さらに「ビジョン」、「20787-2」、「シンプリーレッド」で80本以上となった(表1)。
- 切り花品質で優品率は「カロライン」、「スパルタ」、「プリマドンナ」が高かった。「16833-2」、「21356-6」、「プラダ」、「BS6」、「20787-2」では優品率が低かった。「シンプリーレッド」、「20787-2」はブラスチングが、「フォルタレザ」は曲がりが、「ピンクフロイド」、「シンプリーレッド」では葉焼けが発生した(表2)。また、「プリマドンナ」は特に市場性の高い花色と思われた。
- 以上、生産性及び品質から判断し「フォルタレザ」、「ビジョン」、「プリマドンナ」が有望と考えられた。
成果の活用面・留意点
- 本成果は1条植え(定植本数1450本/10a)、窒素施肥量90kg/10aの養液土耕条件下で得られたものである。
- 地中冷却は、地下5cmに20cm間隔で2本の冷却管を埋設し8°Cの水を2007年6月13日から10月22日まで終日循環させた。
具体的データ
その他
- 研究課題名: アルストロメリアの有望品種の選定と省力施肥技術の確立
- 予算区分: 県単
- 研究期間: 2007~2008年度