九州沖縄農業研究センター

九州沖縄農業試験研究の成果情報

ラナンキュラス切花栽培の定植後の地温が生育および開花に及ぼす影響

要約

ラナンキュラスは地温が高い(20°C以上)と1番花の開花が早まり切花品質が低下する。地温が19°C程度の時期に定植を行うと良い。 

  • キーワード: ラナンキュラス、地温、切花品質
  • 担当: 宮崎総農試・花き部
  • 代表連絡先: Tel:0985-73-7094
  • 区分: 九州沖縄農業・野菜・花き
  • 分類: 技術・参考 

背景・ねらい

促成栽培の作型では、年内に1番花が出荷できる事が有利な点であるが高温時期に定植するため切花品質が低下しやすく、1番花の品質向上が求められている。
今回は地温が1番花の生育開花に及ぼす影響を明らかにし、定植初期の管理技術の基礎データとする。 

成果の内容・特徴

  • 地温が高いほど抽だいから開花までの日数が短い(表1)。
  • 地温が高いほど切花長が短い傾向が見られ、特に地温25°Cでは切花品質が劣り、地温は1番花の切花品質に影響する(表2)。
  • 以上の事から地温が19°C程度の時期に定植を行うと良い。

成果の活用面・留意点

具体的データ 

表1

表2 

その他

  • 研究課題名: 園芸作物の生理生態解明による安定生産技術の確立
  • 予算区分: 県単
  • 研究期間: 2006~2010年度