要約
晩生系ペンステモン咲きキンギョソウの冬季出荷作型において、9月上旬に定植し30日後から電照処理を行うことで、年内に品質の高い切り花を生産できる。
- キーワード:キンギョソウ、電照栽培
- 担当:熊本農研セ・農園研・花き研究室
- 代表連絡先: Tel:096-248-6444
- 区分:九州沖縄農業・野菜・花き
- 分類:技術・参考
背景・ねらい
ペンステモン咲き種のキンギョソウが、ストックやスイートピーに替わる品目として注目されている。キンギョソウは、初冬から翌年晩春まで長期間出荷する作型であるが、近年の生産資材の高騰を背景として、年末に集中的に出荷する作型が求められる。そこで年末に品質の高い切り花を出荷することを目的に、晩生系ペンステモン咲き種の電照処理による年内出荷技術を確立する。
成果の内容・特徴
- 9月上旬定植作型における採花盛期は、定植直後から電照を開始すると12月上旬、定植30日後から電照を開始すると12月下旬となり、年内に採花できる(図1)。
- 年内の採花本数は定植直後の電照開始で最も多く、階級別では、75cm(Lサイズ)以上の切り花が定植30日後の電照開始で最も多くなる(図2)。
- 晩生系ペンステモン咲きキンギョソウを9月上旬に定植し10月上旬から電照を開始すると、年内に品質の高い切り花を出荷できる。
成果の活用面・留意点
- 早生品種の利用は切り花長が短くなるため、中~晩生品種を用いる。
- 最低夜温10°Cで加温する。
具体的データ
その他
- 研究課題名:ペンステモン咲きキンギョソウの栽培技術の確立
- 予算区分:県単
- 研究期間:2005~2007年度
- 研究担当者:佐渡旭