要約
切り花ホオズキの施肥量は、窒素成分量2.25g/株が適当で、それ以下では切り花長や着果数が減少し、それ以上では奇形果の発生が増加する。
- キーワード:ホオズキ、施肥量
- 担当:大分農林水産研・花き研
- 代表連絡先: Tel:0977-66-4706
- 区分:九州沖縄農業・野菜・花き
- 分類:技術・参考
背景・ねらい
ホオズキの切り花栽培では、省力化と均一的な生産のため肥効調節型肥料の元肥施肥を推進している。しかし生産現場では、販売単価の高い2L規格品の生産をめざして多肥傾向となりがちで、奇形果の発生や実飛びを助長している可能性もあることから、施肥量が切り花形質に及ぼす影響について検討する。
成果の内容・特徴
- 施肥成分量が多いほど切り花長、節数、実の大きさ、着果数は増加する。
- 株あたり窒素成分量3g区は他区より有意に奇形果の発生が多い。
- 株あたり窒素成分量と実飛びの発生に相関は見られない。
- 以上から、本試験区中では株あたり窒素成分量は2.25gが最適であると思われる。
成果の活用面・留意点
- 本試験は大型プランター(縦×横×高さ=33×56×20cm)にピートモスを詰め、底面給水により栽培した結果である。従って、生産現場では地力窒素の影響を考慮する必要がある。
- 本試験では大分県で選抜した優良系統を用い、定植日は2009年4月16日と大分県の旧盆作型の標準より20日程度遅い。
具体的データ
その他
- 研究課題名: ホオズキの育種
- 予算区分:県単
- 研究期間:2008年度~
- 研究担当者:甲斐千代、菊池徳宏