SIP第2期 スマートバイオ産業・農業基盤技術の活動状況と成果
1 スマートフードチェーンプラットフォーム
食関連データ・情報の利活用基盤
「食」に関わる多様なデータ・情報を連携させながら活用できる「スマートフードチェーンプラットフォーム」を開発しています。
ITベンダー等が活用し、食品の高度品質保証、共同物流による効率化、需要予測による食品ロス削減など、データ連携による様々なサービス提供が可能になります。

研究概要・現在までの成果
農業データ連携基盤「WAGRI」の機能を拡張し、「食」の生産・流通・消費に関わる多様な情報をオンタイムで相互に提供・共有し、活用できる よう、産品識別コードの標準化、APIやViewerの開発、国際連携も見据えたデータフォーマットの整備などを進めています。
「スマートフードチェーンプラットフォーム」の活用事例として、青果物の流通・保管情報の公表による品質保証、ブロックチェーンを活用した高改ざん耐性付与による輸出促進、出荷情報の共有による物流の効率化、需要予測やマッチングによる食品ロスの削減など、ニーズの高いサービスを中心に実証を行っています(下図)。
社会実装のイメージ
1.ITベンダー等の事業者が、「スマートフードチェーンプラットフォーム」のデータ・情報連携機能を活用し、多様な食関連サービスを開発・提供することを想定しています。
2.農業者・食品関連事業者に、1で提供する、高度品質保証や物流効率化、精密出荷予測等のサービスを活用していただくことを想定しています。
研究担当機関
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
慶應義塾大学
三菱ケミカル株式会社 等