生物系特定産業技術研究支援センター

SIP

第2期 スマートバイオ産業・農業基盤技術

SIP第2期 スマートバイオ産業・農業基盤技術の活動状況と成果

  1. スマートフードチェーンプラットフォーム
  2. 育種の効率化
  3. 農業生産のスマート化
  4. 食によるヘルスケア産業創出
  5. 農業未利用資源の利活用

3 農業生産のスマート化

遠隔監視により無人でほ場間移動し(自動走行レベル3)、作付・作業計画などのデータに基づき作業を行う知能化農機、気象、土壌などのデータと生育・出荷予測システムの活用により、生産性向上と廃棄ロスの削減を実現するデータ駆動型生産技術を開発しています。
農業生産者がこれらの技術を活用することで、オペレーションの少人数化、廃棄ロスの削減により 収益を向上できます。

少人数オペレーションを可能にする知能化農機
研究概要・現在までの成果

遠隔監視でほ場間移動できる知能化農機、栽培管理情報を自動収集し、得られるビッグデータを解析して農機の作業に自動的に反映させるシステムを開発しています。すでに、遠隔監視、自己位置推定技術のプロトタイプを構築し、生産現場で実証を行っています(下図)。

食関連データ・情報の利活用基盤
無人でのほ場間移動に必要な、農道・走行経路を認識し、障害物を検知・回避する基盤を確立。

2020年10月22日に富山県でロボットトラクターの実演会を開催

社会実装のイメージ

農機メーカーが市販化することを想定しています。

研究担当機関

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
東京大学 等

畑作物・野菜のデータ駆動型生産技術
研究概要・現在までの成果

「スマートフードチェーンプラットフォーム」を利用することで、畑作物・野菜の生育・出荷を予測するシステムを開発しました。本システムを活用すれば、収穫機を計画的に運用することで収穫ロスを削減できるため収益が向上することを、現地のキャベツ生産で実証しています(下表)。

社会実装のイメージ

農業者等が自ら導入して、生産性や収益の向上に活用いただくことを想定しています。また、ITベンダー等が本システムを活用して、農業者に生育・収穫予測情報等を提供するサービスを想定しています。

研究担当機関

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
株式会社ビジョンテック 等