農業環境研究部門

農業生態系管理研究領域

農業生態系は地域の自然環境のなかで、定着した人びとによる耕作や牧畜の歴史を通して形作られてきました。また、その生態系を構成する生物相は、農地内における人びとの周期的な管理に適応するとともに、農地周辺の土地利用の歴史とも相互に作用しながら維持されてきました。近年、生産的でありながら持続可能な農業の推進が求められています。リモートセンシングや画像解析などの技術を活用して農地の状態を管理する農業のスマート化が推進される一方で、地域の生態系や生物多様性の力、いわゆる生態系サービスを活用した農業への転換も必要とされています。農業生態系管理研究領域では、農地およびその周辺の生態系を健全な状態に管理し、侵略的外来種の侵入に対して頑健で、また豊かな生物相を育む生産環境を創造することにより、生態系サービスの発現を農業や国民の利益につなげるための研究を実施しています。

棚田の景観(宮崎県高千穂町 撮影:楠本良延)

領域長

大久保 悟 (おおくぼ さとる)

所属研究グループ